後編 ページ32
『織田作が居ないんだ。首領に呼ばれた…多分彼はミミックの長の相手を…!!』
「!!先輩の居場所は掴んで居ますか…?」
『判ってる。場所は西の山岳地帯の幽霊の場所と呼ばれる古い洋館だ。』
「行ってきます!!」
『待て!!
死なないでくれ…絶対に。』
---
西に向かって走り続けると、雑木林を抜けた先にその洋館が見えた。
襤褸布をまとった兵士が倒れている。
中で銃声が聴こえた。
『織田先輩!!!!』
織田が戦っていたのはミミックの司令官__ジイド。
『織田先輩!!!帰りましょう!このままでは貴方が!!』
広い舞踏場に私の声が反響する。
『これは俺の戦いだ!!!!!』
織田先輩は叫んだ。
私は部下を呼ぶため一度マフィアに戻り応援を呼んだ。
喉が裂けそうだ。
『織田先輩…!応援を呼びました今そちらに___
パァン
銃弾の重い音が聞こえた。
ジイドとほぼ同時に。
織田先輩は倒れた。
「先輩!!『織田作!!』」
首領から切り抜けてきた太宰幹部は織田先輩に駆け寄った。外套も脱ぎ捨て、一心不乱に彼の元へか駆け寄った。
私は…動けなかった。
『織田作!』
頭が真っ白になり、太宰幹部の弱々しい声だけが響く。
__あの時…先輩を守っていれば。
『人を救う側になれ。』
暫くして、煙草の煙が立ち上って行った。
私は膝から崩れ落ちて泣いた。
---
ある日私は太宰さんとお墓参りに来ていた。
『折角のデェトなのに…墓参りで済まないね。』
太宰さんは苦笑し、肩を竦める。
織田先輩の墓。
太宰さんも花を添えて、私も花を添えた。
木陰のなか、太宰さんは私に接吻をした。
『ふふ…こんな所で何やってんだ…って彼は呆れそうだけど…』
照れた私を愛しむように、抱きしめ耳許で囁いた。
『新しい職場を見つけたんだ。
一緒に来てくれないか?Aちゃん。』
「ええ。」
.
無事終了致しました。
続編は…まぁ期待して居てくだーーーーさい!
最後シリアスな雰囲気になってしまってすみませんね。
ではまた逢いましょう。
うどん
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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時