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後編(2/2) ページ21

Aside


太宰さんが角を曲がった瞬間、私と中原幹部は唇を重ねた。


中原幹部は視線で太宰幹部が居るのを私に伝え、作戦成功だった。


まだ、此処は大丈夫だったんだ。

ぬるりと口内へ入ってくる異物。


中原幹部の舌だ。


無論、舌を入れることなど訊いて居ない。

「ふぁっ!?」



中原幹部はこうした方が余計煽れンだろ。と小さく囁いた。


太宰幹部は私の位置では視えないが、恐らく無表情で固まっているんだろう。


彼は、私のことに成ると感情を表に出す。


其れを一生懸命心の中で処理している途中なのだ。


太宰幹部が中々執務室へ移動しないため、私達は未だ接吻を続けなければならなかった。


「はっんぅ..中原、幹部、」


『よし行きやがった。』

酸素を求めて激しく息を吸う。


『行って来い。』


「舌入れてくるなんて聞いてません!!行ってきます!!!」


自然と頬が熱かった。

なんなの幹部全員色気なんなの←

---

「只今戻り__ッッア!!」


がしりと肩を掴まれる。

表情など在りはしない。

「痛い..です!」


『何を...していた?』


「云えません。」


『知っているよ...君たちが何を仕ていたか..全くこんな時に目移りとはね..』


「違います!私は太宰さんが好きです...」


『厭がらせかい?』


「違います...」



『成程。中也に無理矢理。か。』

「この事は事実です。」



『判った。信じるよ。』


けど。と太宰さんは付け足した。

『君は油断ならない。だから....其の..』


太宰さんは下を向いてなにかぼそぼそと話す。



囁いた今にも消え入りそうな声で。


『成ってほしんだ...私の..恋人に...』



「その言葉を...待っていたんですよ...?ッ」

涙があふれる。


「えぇ。勿論です。大好きですよ。太宰さん...」


※終わりみたいになってるけど終わりじゃないよ!まだ続くよ!!

Page9前編『太宰さんが浮気した。』→←後編(1/2)



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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時

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