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「君達がこの菓子を作ったのか」
応接間に入るとＹ国の外交官様は私達を値踏みするかのように、上から下まで舐るように見つめてきた。
その視線が不快で思わず身震いする。
「はい。今回はＹ国の特産品のフルーツを使わせて頂きました。お味はお気に召したでしょうか？」
にっこりと美しく笑うナターシャ。
その猫被りぶりにまた鳥肌が。
「ふむ。初めて見る菓子だったがまぁまぁだったな。我が国の調理人の方が腕は確かなようだ。やはり女は劣るな」
はぁ？
なんだコイツ。
何の脈絡もない女性批判。
胃がカッとなる程の怒りがこみ上げるが、私の服の袖をナターシャが引き静止した。
その顔は笑みを浮かべているも、目は笑っていなかった。
「…彼女たちは我が国自慢の調理人たちですが」
「はっはっはっ、オスマン様はお優しいですな。女ができることなどたかが知れてる。結婚して夫に付き従い優秀な子を成す。それが女の役目であり歓びですよ。まぁ、結婚したくても出来なくてはしょうが有りませんがな」
人を行き遅れみたいに言うなこのたぬき爺。
私達は嫌味を言われるためだけに呼ばれたのか。
私達を呼びに来たメイドさんがやけに疲弊してたのも、こいつが原因だろう。
さっさと解放して欲しいが、たぬきの小言は止まらない。
「そういえば以前は女の補佐官がおりましたな。彼女は？」
「…一身上の都合により職を辞しました。優秀な部下がいなくなり私もほとほと困っておりまして」
「いやいや、オスマン様！辞めさせて正解ですよ！女は愚かだ。あの補佐官も男が好きそうないやらしい顔をしてましたな、いやはや、もしや
下世話な視線に反吐が出る。
オスマン様のいつも閉じている瞳が僅かに開いた。
その途端彼から溢れる身を刺すほどの殺気。
「彼女を侮辱するのは辞めていただけますか？」
「おや、冗談ではありませんか！」
「そうでしょうか？あなたの発言は女性軽視が目立ちます。自国でも女性を軽んじているのでは？」
「…だとしたら？」
「我が国の基本方針と大きく異なりますね。そんな国と外交など…反吐が出る」
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てんげつ そらら(プロフ) - キャラ設定がしっかりしていておもしろいし、メンバーの性格も掴めていてすらすら読めます！続き待ってます〜！ (2020年4月5日 19時) (
レス) id: 7a34e9cdfd (このIDを非表示/違反報告)
鷄ちゃん - とっても面白いです！オリキャラの設定もしっかりしていて、個人的にはヤンさんが一番好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月11日 22時) (レス) id: d0f1e8ba23 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも[watoさん大好き] - 友達の勧めで来ました！とても面白かったです！ (2020年3月11日 22時) (レス) id: eebe54bd3c (このIDを非表示/違反報告)
きりたん - 大先生よ…(遠い目)面白いです更新頑張ってください！ (2020年3月3日 21時) (レス) id: 3ddebd3c19 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - とても面白かったです！話のテンポが良くて読みやすかったし、オリキャラの皆さんもうまく溶け込んでいて、とても素敵な作品でした。特にspくんが本性を現し始めた時は、思わず笑ってしまいました！ww 更新楽しみにしています！ (2020年3月3日 1時) (レス) id: 838f9d2c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らに
| 作成日時：2020年2月17日 11時
