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「あァ？何者だ、アンタ」
「あら、私たちをご存知無いとは。裏組織の名が泣けますね」
口元に手を当て、笑いを堪える素振りを見せれば、たちまち相手方の頬が怒りで赤く染まる。
「嬢ちゃん…。俺等を侮辱するとは、いい度胸してるじゃねぇか。痛い目に遭いてぇって事だろォ？」
ｶﾁｬ、と銃から音が鳴った。
矢鱈と沸点が低い処は誰かに似ているが、彼は無闇に発砲しないし、ましてや、一般人に突っかかる事なんて以ての外だろう。
何故なら横浜の秩序を乱す事は、ヨコハマの夜を支配する、かの首領の望みでは無いから。
中也くんは忠誠心の塊ですからね。
「……それは貴方方も同じでしょう？
でないと消されますよ？と私が云えば、目の前の3人は目に見えて慌てだした。
肩も、足も。なんなら銃を持つ手も。
小刻みに震え、銃もｶﾁｬｶﾁｬと音をたてる。
「あの方が嫌うのは、ヨコハマの秩序が乱れる事。もしこの騒ぎが伝われば、貴方の組織諸共粉々ですねぇ………」
「な、な………ッ」
「そんなあとの無い貴方たちに選択肢を差し上げます。大人しく投降するか……
_____…ポートマフィアに惨殺されるか」
刹那、3人が一斉に銃を投げ両手を上げた。
まだ命が惜しかったか。
「…何故こんな忠誠心の無い輩を傘下にしたのかな、森さんも」
未だに彼の思考回路はよく分からない。
逃走防止の為、彼らの足に薔薇を巻きつけた。
その間も3人の身体は震え続けていた。
「Aちゃん！」
何重もの足音と共に、彼の焦りの混じった声が聞こえた。
そちらに視線を向けると、警官を引き連れた谷崎くんが走ってきていた。
「あ、谷崎くん。お疲れ様」
「軍警を呼んで来たンだけど…大丈夫だッた？」
「うん。諭したら大人しく投降してくれたよ」
啞然としている谷崎くんに笑みを返した。
それから、軍警に彼らを引き渡し、簡単な聴取の後に解放された。
空はすっかり茜色に染まり、少し冷たくなった風が、私たちの髪を揺らした。
「大変な1日だったなぁ。ねぇ？谷崎くん」
「そうだねェ、まさか昼間にあんな騒ぎが起きるなンて。被害が小さくて良かッたよ」
「だね。あぁー、今日は良く寝れそ！」
両手を天に向かって目一杯伸ばしていると、突然、谷崎くんが立ち止まった。
「ん？どーしたの、谷崎くん」
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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです！リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします！ (2021年10月22日 18時) (
レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします！ (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2021年2月22日 21時
