Be sure to kidnap you【太宰治】 ページ15
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黒太宰さんで書かせていただきました!
今回はyuuna様にリクエストを頂きました(^^♪
大変長らくお待たせいたしましたm(__)m
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執務室で作業していると突然、意識が朦朧とし始めた。
眩んだ視界の中で見た、膨大な通知量を知らせる携帯の表示を最後に、私の意識は呆気なく途切れた。
非通知ねぇ、何時になったら私のモノになってくれるの?
非通知……既読すら付けてくれないのだね
非通知不在着信
非通知不在着信
非通知ふーん。キミがこれ以上無視するつもりなら、私も強行手段に出ようか
非通知んふふ、待っててね?A
*
『今、迎えに行くから』
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「____そろそろ起き給え」
「ねーぇ、退屈すぎて死んじゃうよ?私が」
ぺちぺち、と頬を叩かれ、意識が浮上し始めた。
何故か腹部が重たくて、自分のモノではない柔軟剤の香りに包まれている。
「んッ………」
「あ、起きたかい?__お早う」
重い瞼に逆らい目を開ければ、眩しい光が容赦なく差し込んでくる。
思わず目を細め、灯りに慣れるまで待つ間にざっくりと状況を把握する。
横に視線を向ければ、先程まで見ていた書類が散らばったローテーブル。
私が仰向けに寝かされている場所は、執務室のソファで間違いないようだ。
「ねぇ。
不服そうな声と共に、つぅッと首筋を撫でられる。
ピクリと身体が震えてしまえば、目の前の人物はくつくつと笑いを零した。
無造作にはねた黒髪、その蓬髪から覗いた鷲色の瞳。
それに片目や首など、身体の至る処に巻かれた白い包帯を見る事で、私の上に馬乗りになる男が誰なのか、直ぐに分かった。
「ッ!あ、貴方はポートマフィアの……!?」
「やだなァ。太宰、と呼んでくれ給え」
初対面ではないのだからね、と男__太宰はニコリと微笑んだ。
確かに、私たちは一応面識がある。
私が作戦参謀を務める組織とポートマフィアの首領が先日、ヨコハマ某所で会談を行った。
内容は停戦協定、および不可侵条約の締結。
その会場で初めて顔を合わせただけで、会話は一切した事が無い筈だ。
「…マフィアの最年少幹部殿が、此処に何用ですか」
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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです!リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします! (2021年10月22日 18時) (レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします! (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2021年2月22日 21時