89話 哀愁を抱える君に、最大の救いを。 ページ43
ほら、ビンタしたから左頬抑えてんじゃん。めちゃ痛そうにさ。
『繋いでいけ義勇!俺達の想いを!!』
義勇「……」
めっちゃこっち見てる……頬抑えて……いやごめんて……てかこれ錆兎だよね??やってるの錆兎だよね???私じゃないよ??錆兎だから。
義勇「…俺には…まだ…繋いでいくほどの力は無い…」
『…ふっ、じゃあまた修行しないとな…義勇。』
義勇「…あぁ、沢山修行する。」
『俺は見てるからな義勇。ずっとお前を……』
________ありがとう、A。
ビリビリ
『…元に…戻った…』
(錆兎が、私の体を借りて喋っていた事は理解できるが……そんな事有り得るのか???霊体が……乗り移るなんて……しかも、自我を持って…)
義勇「…A…?」
『…あ、ごめんね義勇、痛かっだろ?』スッ
義勇「いや、平気だ。」
『…嘘つくなって、赤くなってるしさ。』
義勇「…大丈夫だ。」
『…いやいや!?涙目だよ君!?痛いんでしょ!?ごめんね本当にビンタしちゃって!!』
ギュウッ
『…ん?』
なんだ?なんで抱き着いてきたの?もしかして泣いてる?あ、泣いてるね、ごめん。凄い痛かったんだろうな……私の手も痛いし……
義勇「…本当は…大丈夫じゃない…」
『…そうか…』ギュウッ ポンポン
『…義勇からは後悔の気配がしてたんだ……深い深い、底なし沼みたいな後悔の気配が……でも今は…』
『努力の気配がする、義勇は錆兎に言われた事をやろうとしてる、その為の努力の気配だ。』
『だから今は、全部吐き出せ、もう後悔をしない為にも、洗いざらい吐き出してしまえ義勇。私が全部受け止める。』
義勇「っあぁ…!!」ギュウッ
そして私は、義勇がずっと溜め込んでいた物を聞いた。
錆兎が死ぬより俺が死んだ方が良かった。
姉さんを守れなかったのは俺が弱かったせいだ。
俺は弱い、本当は最終戦別で鬼なんか一人も斬ってない、だから俺は柱じゃない。
とか、他にも全部自分を責めていることばかりだった。
それを聞いて私も、悲しいと思った。
何も出来なかった自分に、怒りを感じているのだろう?
弱い自分に、怒ってるんだ、義勇は。
あぁ…感情があるのって、結構めんどくさいんだな。
『っそっか…悲しかったな義勇…一人で…全部抱えて…大変だったろっ…』
私まで、泣いてしまうだろ。
90話 ハグってストレスの三分の一解消するらしいよ。→←88話 義勇と二人きりで何を話せと。
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黒山羊(プロフ) - りのさん» のわぁぁ!!ありがとうございます!! (2019年12月13日 18時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - あの!あの!火柱ではなく炎柱ですよ! (2019年12月13日 18時) (レス) id: e4553ad800 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - Таняさん» なんと!ありがとうございます!! (2019年12月11日 23時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
Таня(プロフ) - とても面白いです!毎日楽しみに待ってます!炭治郎達が蝶屋敷で習得したのは、全集中常中ですよ。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: c8019f5fdc (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - 桜冬月さん» コメントありがとう!!頑張ります! (2019年12月7日 22時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒山羊 | 作成日時:2019年12月5日 19時