最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。弐

80話 最悪と最悪が重なると死にたくなるよな。 ページ34

空虚「思い出したんだよ、お前も多分記憶が無くなってんだろうけどよ、あの時からだ。」



『…あの時？』



空虚「いいか？思い出せ、俺がお前の感情探しを手伝ってやってた時、俺が一度死にかけた事がある。」



『……ぁあ？…あぁ…なんか…思い出してきたような……』



空虚「その時、お前がとった行動を覚えてるか？」



『……あれ？』



私、世界の時間を戻したの、これで“二回目”だった。



時間を止めたのは、何回もやったけど。



時間を戻したのは……“世界の時間”を戻したのは…これで、二回目。



『…空虚、私、いつ戻したっけ。』



空虚「…俺達がこっちの世界に来たちょっと前。」



『…てことはさ、私たちがこっちの世界に来ちゃったのって……私のせい？』



空虚「…多分。」



『…っちょっと待て、じゃあ私の姿が変わってたのは？空虚の姿も少し前と違うのは？？？』



空虚「…わからねぇよ。そんなこと。」




空虚「…もしかしたら、本当に死んじまってこっちの世界に来たかもしれないしよ…」




『…確かに、私もターゲットに殺された後、生き返りをしたらこちらの世界で起きたんだ…』




神様からの天罰じゃなかったのか…？？？




空虚「俺達は世界の時間を戻した時に直接的に関わってるから……まぁ神様からの天罰ってのはあるかもな。」




空虚「俺たち“殺し屋”はあっちの世界じゃ邪魔者だが……こっちの世界じゃ結構役立ってるしな…」



『…ておい、その話は…』




炭治郎「…殺し屋…」




空虚「ま、結局あっちの世界に帰れない事は確定だし、今後お前とそこの煉獄に何かあるなもしれないからな、気をつけろよ。」ﾊﾟﾁﾝｯ




炭治郎「っうわ……動けるようになった…」




『…要らんこと言いやがって…』



ズイッ



空虚「…ﾊｧ……こんなクソな世界なんか早くぶち壊しちまえ…」ｹﾗｹﾗ



『耳元で喋んなよカス。はよ帰れ。』



空虚「…じゃあな、A。 “ワープ”」ｼｭｯ



……あいっつ。殺し屋の事言いやがって……めんどくさい事になりそうだな。



炭治郎「…A…さっきの話は…」



『…炭治郎…あのね……っ？』ｸﾗｯ



なんだ？目眩が……リバウンドが来たのか？



炭治郎「大丈夫か！？」ｽｯ



『…いや、結構やばい……ごめん…』




頭痛が酷い……ずっと殴られてるようだ……




炭治郎「…っなんでAは……いつも謝るんだ…」




炭治郎「謝らなければいけないのは……」

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