gnzkに夢を見る (ページ7)

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お泊まりページ7

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「いらっしゃい、寒くなかった？」

ピンポンが聞こえたので、ドアを開けながらそう声をかける。
目の前に立っていたのはやっぱり、先日恋人という関係になったばかりのAだった

Aは着込んできたからそんなに寒くないよ、お邪魔します、とへにゃりと笑う

「ここで適当に座ってて、飲み物持ってくる」

「ありがと、手伝う？」

「ん？平気、それより荷解きとかしてな？上着はそこのハンガー使っていいから」

「うん」

Aは僕が言った通り、ハンガーに上着を掛けて荷物に手を付けた

そう、今日は付き合ってから初お泊まり
付き合う前から、何かとお泊まりをする機会があったが、やはり恋人という関係では雰囲気が変わる。
そわそわとしてなんとなく気まずい。でもそれ以上に、大好きな恋人とずっと一緒にいれるという嬉しさもある。
僕はそんな気持ちを隠しつつ、自分と恋人の分の飲み物を準備して、部屋へ戻った。

「…なんでそんな端でちっさくなってんの？」

部屋に入ると、恋人は壁の近くに置いたカバンと横並びになり、体育座りをしながらスマホを眺めていた

「寒いでしょ？テーブルの近くおいで？」

「、うん、」

「…遠くね？」

「遠くないよ、普通普通」

「や、遠いでしょ」

おいでおいでをして恋人をテーブルのそばに呼ぶことには成功したが、何だか距離感が絶妙に遠い気がして、僕はぐんと顔を近づけて、Aの服の袖を摘んだ

「なんでそんなに遠くに座るの？僕のこと嫌い？、」

「これが噂に聞いた身内しか見れないメンヘラ月ですか、？」

「？なにそれ」

「弦月は身内に対してメンヘラムーブ多いじゃんか」

「そう？なんでもいいけどそうやって話逸らしてまた距離とるのやめてくれる？」

「あー、、ごめんね…」

「…ねぇ、A…。僕達、付き合ってるよね、？、」

「そ、、、、だね、ちけぇなおい」

「恋人の距離感ってこんなもんでしょ？もしかして照れてたの？かぁわいいねぇ」

「そ！？！？いや、まぁ、そうだけど、え？距離感、そぉ、？なの？」

「うん、なんならもっと近い」

「そういうもん、？」

「うん」

「…えと、じゃあ、失礼します、」

Aはそう言うと、おずおずと僕の腰に腕を回して弱々しくきゅう…と抱きついてきた

え、？なに、？可愛い…

「ごめんね、恥ずかしくて、その、距離感、慣れるように、頑張るね…？」

「………僕も頑張ります…」

恋人という関係に慣れるまで、まだまだ時間がかかるかも