青藍の闘争２ (ページ43)

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おじいちゃんと重なったその顔から

今度は目が離せなくなった

そんなAに銀時は不意に手を伸ばす

その手はそのまま頬に触れた

A「な、なに、？」

ハッと我に帰ったAは

頬が急に熱を帯びるのを感じる

銀時「傷、、残ってる、、

悪かったな、力一杯ぶったりして」

病院でのあの景色を思い出して

自分の頬にできた傷を思い浮かべる

A「大丈夫、、

ねえ、銀さん、、、

私、みんなの背中預かれるかな、、」

触れてる手に寄りかかるように顔を傾け目を閉じる

みんながいるからって不安が消えるわけじゃない

安心はできるけど油断はできない

その崩れそうな足場の上でAは

本当は立つのさえ怖かった

そんなAに銀時は呆れたように笑う

銀時「なに不安になってんだよ

もっかい、ぶってやろうか？」

欲しい言葉はそんなんじゃないのに

それが一番欲しかった気がして

Aは笑い返す

A「やだ、いらない、

これ相当痛いんだよ、

お風呂で染みるの、最悪だよ、、

……、でも、これ触るたびに思い出す

痛むたびに気合が入る

私の大事な人たちは絶対に私が守るって」

もう戻れないところまで来ている

銀時「そうか、」

戻れないなら進むしかない

Aも銀時も互いに道が見えるから

歩みを止めるわけには行かなかった

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銀時「おい、、本当にここであってんのか、」

新八「げほっげほっ、、

銀さん、ここ、体に悪いですよ、、」

地図に書かれた場所が示すのは

埃のかぶった薄気味悪い廃墟だった

おまけに鼻をつく変な匂いがする

A「間違い、、無いと思う」

何故だかAには確信があった

突然、

風が吹いて砂埃が宙を舞って

その中に影が見えた

銀時「な、なんだ、、っ！？」

それは、不気味に笑うそいつだった

宗魅「ようこそ、おいでくださいました…

おや、お一人じゃないんですね

いいですよ、いいですよ、

作品は皆さんに見てほしいですから」

そう言って抱えてきたのは

A「……っ、？！、！！」

清之助の変わり果てた姿だった

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