青藍の闘争２ (ページ37)

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土方「おい、、ちょっと待て、、」

足元がおぼつかないそいつの背中を

土方は、すれ違って呼び止めた

銀時「なに、、、、

今、お前らと関わってる暇ねえんだけど…」

振り向いたそいつの、そのあまりの無気力さに

土方「お前…」

土方は、突っ込む気がしなかった、

土方「あいつ、、、あれから元気か

あぁ、そう言えば出て行ったんだっけ」

挑発じみたその言葉は銀時を怒らせる

銀時「おい…てめえ、あれからってなんだ、？！

お前、、あいつに会ったのか！？」

胸ぐらを掴むその勢いに土方は圧倒される

土方「ちょっ、、、なにしてんだよ！！

落ち着けこのやろう！！！」

無理やり引き剥がされた銀時の体は

地面にどさっと倒れる

土方「お前、、何にも知らねえのか、、？」

そのわざとらしい言い方に

銀時は土方を睨む

そんな睨みを物ともせず

土方は、タバコを取り出して火を付ける

土方「あいつ、真選組に来たんだよ、

強くなりたいって」

銀時「え、、、はっ、、、、は？」

土方「でも、昔習ってた太刀筋があって

そこに戻って習ってこいって言った」

銀時「な、なんなんだよ、、、それ、、

それで、あいつは、今どこにいんだよ、、、」

銀時は、動揺を隠せなかった

何も知らなかったからだ

土方「知らねえよ、、

お前、あいつの出身地知らねぇのか

そこにいんじゃねえの」

そう言う土方に銀時は、必死で会話を思い出す

銀時「たしか…、肥前ってとこだったかな…」

土方「そうか、、」

土方は、少しだけ妙な顔をした

銀時「間違ってねえと思うぞ？」

土方「いや、、、確信はねえが、あいつの太刀筋、、

あれは、見たことがあんだ…

でも肥前じゃねえ、」

銀時「そういえば山城にいたとか言ってたな」

銀時のその言葉で土方は、目を見開く

土方「…！？山城、、やっぱり間違いねえ、

あれは宮本真蔵の太刀筋だ、、」

それは、刀を使うものなら誰でも知っていた

銀時は、そこまで言われて

依央利と言う男の存在を思い出す

銀「あいつ、、、、」

ハッとして走り出そうとする銀時の腕を

土方は、ぐっと掴んだ

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