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新八「Aさん、本当にいいんですか?」
新八は、心配そうに訊ねる
A「うん、大丈夫だよ、
朝、そんなにお腹空いてないし
それにね、、、、?
もうこのやりとり飽きた」
至って真顔で、Aはそう吐き捨てる
それは、怒りにも似た空気だった
『え、、、っ、』
新八含め、万事屋がピリついた瞬間だった
銀「こ、これ、食えよ、、」
銀時は炊飯器からご飯をよそり、渡す
A「え〜、いいんですか?
うれしい、ありがとうございます」
お礼を言うその目は笑っていない
この時点で気づいたのは早かったのか、遅かったのか
(この女…、怒らせたら怖い…)
それは、一瞬で悟ったことだった
神楽「そういえば、A、
いつの間に新八と仲良くなったアルか」
空気を変えるように、神楽は聞いた
新八「べっ、べつに普通ですよ!!」
神楽「なんで、新八には敬語じゃないアルか?」
A「え、な、なんでか?
私の年下、だから?ですかね、、
べつにそんなに深い意味は」
なんで敬語じゃないかは、さっきのやり取りの通りだ
別にそんなにたいした意味はない
けど、仲良く見えてるのならうれしい
仲良くなりたかったのだから
Aはそう考えると
自然と心が浮き足立った
神「わたしも年下ネ、
わたしもAと仲良くなりたいアル
あんなダメガネに先越されてたまるか」
新八「別にいいだろうが!!!!!」
仲良くなりたい
そんなこと言われたのは久しぶりで
心がほかほかする
Aは、それだけでお腹いっぱいだった
A「わ、わかった!」
神楽「ダメガネは、パシリとして扱うヨロシ」
新八「ダメガネ言うなぁぁぁぁああ!!!」
そんな新八の悲痛な叫びは
A「うん、わかった」
Aに届かない
神楽に仲良くなりたいと言われたのが
余程嬉しかったのか、なにも聞かずに返事をする
そのやりとりに銀時も乗ってかかる
銀「おれは、ここのご主人様だからな
敬語つかえよ、敬えよ」
神楽「銀ちゃんは、虫けら以下ネ
敬いって言葉が宇宙一似合わないアル」
虫けら…
銀時「ちょっと、ねえ、Aちゃん?
なにその軽蔑の目!なにその心閉ざした目!
辛いよ!胸にグサグサくるよ!?!」
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月20日 7時