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番外篇:ないものねだり ページ47

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銀「…さっきから、なに難しい顔してんの」




ハッと顔を上げると目の前に銀さんの顔



『ぬぉっ?!!!』


思わずのけ反る


銀「おい、今のちょっと傷つくんですけど!?」



『ご、ごめん、


考え事してて、』




銀「そんな変な顔になるまで



なに考えてたんだよ」




『き、今日の夜ご飯?』



嘘……ごまかせたかなあ、、、




銀「おまえ…月「待たせたな」



探りを入れられる前に月詠さんが来てくれて


正直助かった





昨日、月詠さんはちがうと否定してたけど




銀さんと話す月詠さんの顔は……、、




きっとそうだと、確信を持つ





いや、今までもいたけど、、さっちゃんとか、、




改まって考えると




なんだか私の知ってる銀さんじゃない気がして



嫌な気持ちになって気分が悪い…





新「Aさん?なにしてるんですか


いきますよ?」



『…っ、あぁ、うん!』



消えろもやもや!


今日は、吉原で仕事なんだから!



そう言い聞かせてみんなを追いかける




銀「んで?なにを手伝えばいいわけ?」



月「あぁ、人を探して欲しくてな


この人じゃ、」



銀「どれどれ」



写真を覗き込む銀さんが月詠さんに近づく



もや、、



いやいや、もやってなに、



こんな光景いつもじゃん




顔が近いくらいなんともないじゃん、、



落ち着けよ…





銀「ばあさん、この女知らねえ?」





片っ端から聞いて回ることにした私たちは



一角にあるスイーツ屋さんに入った




「知らないねえ、ごめんよ、」



月「いや、いいんじゃ


銀時、次に行くぞ」



「ちょいと、待ちな



あんたたち素敵なカップルだねえ



ほら、これあげるよ、チョコレート」




若いもんはいいねなんて笑いながら



銀さんと月詠さんにチョコ渡す




月「ち、ちが!!!/////」



銀「…」



焦った月詠さんと


無言の銀さんと



みんなしてこっちを見るから



『ん??あ、


ごめん、このスイーツに夢中で聞いてなかった』




とっさに聞いてないフリをするしかなかった



月「や、なんでもない」



やめて、やめてよ、ほっとした顔なんてしないでよ、




聞いてたよ、、、聞こえてたよ、、



私は、そんな風に他人に言われたことがない




"あなたたち兄妹?"



そんな言葉を思い出す




もやもや




心にできた雲はみるみるうちに膨らんで




このままだと破裂しそうで…





『私あっち聞いてみるね』



逃げることにした

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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時

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