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銀さんside
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最初に思い出すのは
光に包まれてそのまま消えそうなあいつの姿
失わなくてよかった
あいつを引っ張った手を見つめる
見つけた瞬間轢かれそうになるから焦った
次に思い出すのは
昨日のドSのあの男の言葉
あんな奴からアドバイスもらうなんざ
情けねえ
最後に思い出すのは
A「……っ、、!!/////」
真っ赤になった顔
思い出して焦って消す
な、なんなのあの顔
無意識なの?
思い出して恥ずかしさがうつる
あれが無意識なんだとしたら
とんだ魔女だ、悪魔だ
『はぁ、、、』
でかいため息がこぼれる
……、もし、無意識じゃないんだとしたら…
考えてやめる
んなわけないよな、、
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その日の夕飯
なんとなく気まずい空気を壊したのは
やっぱりAだった
A「発表があります!」
神「なにアルか!なにアルか!」
『私帰ります!!!』
それは、急に伝えられた話
新「か、帰れることになったんですか?」
神「もう、ここに帰ってこないアルか?」
動揺する新八と神楽
まあ、当たり前だよな、
俺だって動揺した
A「うん、、次はいつ帰ってこれるか
わからないかな、、
でも、、私、また帰ってきたい」
それは、何かを決意したような
そんな顔だった
A「だから、、、また帰ってきていい…?」
そうはっきり俺を見る
銀「勝手にしろ…」
寂しそうに笑うAの顔がうつる
神「い、いつ帰るアルか」
A「明日、」
新「あ、明日!!!?」
それは、本当に急で目を見開く
A「ごめんね、、
私も、離れるの嫌でずっと言えなくて…」
目に涙をためる
神「わ、私も離れるのいやアル」
そういうと、神楽はAに抱きつく
溜めていた涙が一気に溢れる
子供みたいに泣きじゃくって
新八もいつの間にか加わってて
みんなでひとしきり泣いて、そして笑う
神「だから、今日ごちそうだったアルね」
A「そう、みんなの好きなもの詰め込みました」
あぁ、、それでかなんて呑気に思う
俺1人がその輪に加われないまま
夜になって朝になった
『寝た気がしねえな』
A「私も、、」
聞こえたのはAの優しい声だった
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時