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銀さんside
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ついた廃工場は、やたらでかいところだった
神「Aーーー!!
いたら返事するアルー!!!」
新「Aさあああああぁぁぁん!」
『Aーーーー!!』
俺たちの叫びに返ってくる答えはない
こんだけ広いのに当たりはシンと静まり返っている
物音一つしない
こんなとこに本当にいんのかってほどだ
それでも、俺らはいると信じて叫び続ける
「…なああぁぁぁぁぁ!」
少し離れたところで叫び声が聞こえた
腹から出したようなその声は
間違いなく
『A!』
神「間違いないアル」
新「急ぎましょう、銀さん!!」
俺たちが探してる人のものだった
廃工場の一角で聞こえたその場所に急いで向かう
静まり返っていたはずなのに
そこに近づけば近づくほど
泣いてる女の声がきこえる
Aが泣いてるような気がしてひたすら走る
(ドンッ
勢いよく開けたその扉は重さなんて感じなかった
『テメェら、、、
ふざけたことしてくれてんじゃねえか』
「誰だ、あんたら」
『そいつは、俺らの大事な仲間だ
返してもらおうじゃねえか』
「あぁ、、、、もしかして君が
ニヤリと笑うその顔が鼻につく
『あ"あ"?』
「君たちが絶対助けに来るって
ここの威勢のいいお嬢ちゃんがいっていたよ
まあ、本人は来る前にくたばっちゃったけどね」
そういってその男が振り向いた目線の先には
血だらけでうずくまるAがいた
『A!!!!』
神「A!!!」新「Aさん!!!!」
「あーあ、残念残念
本当は最後まで取っておこうとしたんだけどね
なんかかばっちゃって、笑っちゃうよ」
その不気味な笑顔に
俺の中の何かが切れる
『ふざけてんじゃねえぞ
女、子ども相手にそんなことができるたぁ
大した度胸じゃねえか
極悪非道もいいとこだなテメェ』
そこから先の記憶はない
.
.
気がつくとさっきまで笑っていた男は
目の前で倒れていた
神楽や新八の服が汚れていた
真選組も加わっていた
『…っ!!
A!!』
慌ててAに駆け寄る
『おい!おい!!!
目ぇ覚ませ!!』
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月11日 3時