柑橘の香 (ページ44)

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弱みにつけ込まれるページ44

銀さんside
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A「たっだいまぁ！！！」

元気な声が聞こえる

神「あぁ！Aが帰ってきたアル！」

A「ただいま帰りました～」

神「おかえりネ！！

A、肉買ってきたアルか？！

買ってきたアルか！！？」

A「神楽ちゃん、、、、

あったりまえ！！！超特上買ってきた！」

神「きゃっほー！

さすがネ！さすがAアル！」

A「ふふん、気分いいからもっと言って～」

新「もう、神楽ちゃん、まずはお疲れ様でしょ

Aさん、1週間お疲れ様でした

大変でしたよね、ありがとうございます」

A「新八くん、、、、優しい言葉が染みるよ

疲れたよ、本当に疲れたよ」

なんて言ってる割にはヘラヘラしてやがる

『おつかれさん

さっさと飯にしようぜ』

イラつくこの気持ちをおさえる

っていうか、なんなんだよこのイライラ

A「？」

新「Aさん、今日は僕がやります

って言っても野菜切るだけなんですけど、

休んでてください」

A「えっ？…、あぁ、

じゃあお言葉に甘えようかな、」

不思議な顔でじっと見つめていた目が逸れる

『ったく…、、情けねえな』

神「なにアルか？」

『うおっ！なんだ、神楽

驚かせんな、そしてそんなに近づくな』

神「さっきからここにいたネ

ねえ、なにアルか、なにアルか」

『うっせーよ、

わかんなくていーんだよ、ガキには早い』

神「そんなこと言って、、

わたしは知ってるアルよ

銀ちゃんは、ガキアル」

(バシッ

神「いたぁ！

なんで、叩くネ」

『なんとなくだよ』

神「なんとなくって、、

なんとなくでこんな幼気な少女叩くアルか！、、、

ぐちぐち言ってる神楽を避けてトイレに立つ

ちらりと横目で見る

さっきからずっと視線を感じてた奴と目が合う

.

.

神「肉アル！！！

数年ぶりの肉アル！！」

新「そんなに前じゃねーよ、

まずは、

今回お肉を死守してくれたAさんから！」

A「え、いいの？？！

死守したけど！頑張ったけど！

すき焼き開会宣言していいの？！」

新「そんなによだれ垂らしといてもう断れねーよ」

『ほら！さっさとしねえと俺が食うぞ！』

神「銀ちゃんには1番食べて欲しくないアル」

A「うん、分かる。私が食べる」

『てめえら…、、抜かしやがるな』

A「では、いただきます！」