【原神】月の命日 (ページ24)

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「でも、神の目はまだ使えるみたいだ。」

グシオンの神の目が光る。

そうね。別に同じ雷元素の力をもらっても困るわけだし。
流石にそれだけは残っていたか。

グシオンが私達から少し離れ、弓を出した。
弓を構える。
鏃に雷元素が付着する。

そして、矢を放つ。

ドカーンっと、山が砕ける。

「凄い…威力だな。本当に力が弱くなってるのか？」

「元素力は弱ってないみたいだ。」

「……あのさ。早くここを去った方がいいかも。」

旅人がそう言った。
確かに…なんだか騒がしい気配が。

「山が崩れたからな。」

「や、やりすぎだぞ！」

千岩軍がしばらしたらやってくるだろう。
うむ。山は直しておくとして、早くここから移動しなければ。

兄の尻ぬぐいをやる私……。はぁ……。

「グシオン、やりすぎないでね。」

「えぇ？！山が一瞬で直ったぞ!!」

「グレモリー様は、多様な物を修復する力をもっているんだ。」

この姿でも使えるとは思ってもいなった。
もしかしたら、これも皆さんを巻き込んで出来るかもしれない。

私が力を使うと、景色が賑わう璃月港へと変わった。

「おぉ、力が凄い回復してる。」

「やっぱり柊朔は強いんだな。」

「そんなことないよ、パイモンちゃん。私、戦闘面ではダメダメだから。」

「えぇ？！」

パイモンちゃんが褒めてくれるけど、実際…戦闘に関しては弱すぎる。

「とりあえず、何処かゆっくり話せるところに行かない？知りたいでしょ。私達の事。」

旅人さんとパイモンちゃんは二人で顔を合わせて頷いた。

「着いてきて。私の家に案内するから。」

月送りの準備で賑わっている街の中を、私達は進んでいった。