【原神】月の命日 (ページ17)

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「あら旅人。こんなところで何をしているの？」

「刻晴？」

旅人とパイモンが困ってるところに、璃月七星の刻晴がやってきた。
どうやら月送りの準備をするために駆け回ってるようだ。

パイモンがあることに気づいた。

「あ！七星の刻晴ならわかるかも知れないぞ!」

「なんのこと？」

「実は柊朔って人の家を探しているんだ。」

「……誰かしら？私には分からないわ。おそらく力になれないわね……。」

パイモンがしょんぼりとする。
流石に璃月七星でも分からないだろう。

「うぅっ〜！白髪ですっごい長い髪なんだ。少し色白くて……。」

「え？その人なら見たわよ。璃月港を出てってたはず。でも彼女を見たのは結構前だから……。」

「それだけでも十分。ありがとう。」

「役に立てたのなら良かったわ。」

旅人とパイモンは走り出した。

二人は肝心なことを忘れていた。そう、鍾離という存在を。

しかし、彼は既に璃月港を出ていた。

○●○

＿＿＿＿お願い。璃月港に戻って。

誰かが私に話しかけてくる。

貴方は誰なの？何故私なの？

「岩王帝君とどんな関係が……。」

「まだ璃月を去っていなかったか。」

「……！」

私の前に現れたのは、望舒旅館で出会った謎の人物だった。
ただ、明らかに普通の人とは違うことは分かる。

まさか仙人？

「貴方は何者なんですか。……まさか仙人？」

「知らないのならいい。」

仙人なんだ……。
彼は槍を構えている。あぁ、殺されるか？

一体私は何をしたのだ？

私は何者なんだ？

「貴様から出る禍々しいオーラがこの間より強くなっている。」

「殺すつもり？」

「あぁ。グレモリー様を殺したお前が、こうしてのうのうと生きていることに、虫酸が走る。」

あぁ。恨んでる。
というか、グレモリーって本当に誰？
グシオンとグレモリー……。同じグから始まる。

ここで、私は殺される。
けど……。

殺されたくない。

まだ死にたくない。

「……！」

私は法器を構えた。

彼に殺されるわけにはいかない……！

幸いな事に、私は遠距離から攻撃が出来る。
しかし、相手は槍だ。

あまり距離を詰められると危ない。

「万雷よ、落ちろ！」

流石仙人と言うべきの力か。
私が戦えるわけでもなく。
まぁ、私自身の身体もかなり弱っているからな。

バタリと私は地面に倒れた。

○●○