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クビ? ページ2

『……ん?』


目を開けると見飽きた天井

あぁ、私寝たのか。少し痛む頭を抑えながら私は起き上がると肩から毛布が滑り落ちた

目線を下に落とすと、ソファ

あれ?私ソファなんかで寝てたっけ………

ぼんやりした意識の中部屋を見回すと


「起きたか」


『ヒョッッッッ!!』


なんと言う事だろう

フォンテーヌ最高裁判官のヌヴィレットさんが私の代わりに書類作業をしていたのだった

あー、終わった。ヌヴィレットさんにこんな事させちゃったよ

裁判起こされて有罪判決にされてメロピデ要塞行きだあ

心の中で号泣しながらソファからヨロヨロと立ち上がる


『ヌヴィレットさん……ダメですよ、それは我々の仕事なので、貴方とあろう方がわざわざ……』


「今の状態の君に仕事をやらせるより私が片付けた方が効率的だ」


『うっ……』


ごもっともだ

人と比べて圧倒的に表情筋の動きが乏しいヌヴィレットさんに真顔でそんなこと言われたら心折れそう

いや多分もう折れてる……

どうする事も出来なくなってその場でわたわたしている私を見てヌヴィレットさんは立ち上がり、こちらに近づいて来た


『えっ?ヌヴィレットさん?どうしました……っぇ?』


私に近付いてきたと思った瞬間、ヒョイと姫抱きをされた

???姫抱きをされた???


『うおう、ヌ、ヌヴィレットさん、やばいですダメですこれ。私有罪です。ギルティです』


「よくわからないが君は寝た方がいい」


『いややや、流石にヌヴィレットさんに私を運ばせるわけには!自分で!』


そう言ってヌヴィレットさんの腕から逃れようとしたのだがまぁ固いこと固いこと

男と女の差を感じたよね

圧倒的Powerで抱き上げられれた私は成す術なしという事でもう大人しく連れて行かれることにした

あーメリュジーヌちゃん達の視線が痛いよー

ヌヴィレットさんは表情ひとつ変えずにスタコラと私を別室に運び、部屋のベッドに寝かせた


「あとは私が片付けておこう。君は休んでいた方がいい」


そう言ってヌヴィレットさんは踵を返して部屋を出て行ってしまった

「待ってください」と言う言葉と一緒に出そうとした手が空を掴んだ


『………私これ、クビとかにならないよね………?』


そんな不安を抱え込んでしまった為に、睡眠の質がとても悪かったのはまた別の話

冷や汗→←プロローグ



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天羅(プロフ) - もう面白いですw更新楽しみにしてます! (10月2日 2時) (レス) id: 6dc471422c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おさけ | 作成日時:2023年10月2日 2時

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