それゆけかっちゃん！！！ (ページ10)

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　『私がぁ……来たァーッ！！』

爆豪「来んな」

　『第一声がそれ？元気になって良かったね！って言えないの？』

爆豪「誰が言うかボケ」

　『だからモテないんだよ』

爆豪「こっちから願い下げじゃ」

　毎日毎秒不機嫌だなぁ。

　お礼言おうと思ったけどやめた。

麗日「Aちゃん、おはよ！朝ご飯食べに来るの珍しいねぇ」

　『おはよ！寝込んでたからお腹すいちゃって』

麗日「いいことだよ！いっぱい食べていっぱい体力つけようね！」

　『体重の増加が活発になるから程々にするね！』

　いいよな君は。栄養が全て胸にいくんだもんな。いいよな本当にいいよな。

　『そのお胸、ちょっと分けてくんない？』

麗日「うえぇっ？！」

響香「あ、私も」

　『そういう能力持ってる人探すか…』

響香「半不死身がいるなら可能性は大…」

　困惑する麗日ちゃんを余所に、耳郎ちゃんと会議を始める。

上鳴「あれ、また恋バナ？」

　『ちゃう。おっp──』

響香「でっかい声で言うことじゃねぇだろ…！」

　『ほんとだ。あのですね、発育に長けた個性の──』

響香「だから！！」

爆豪「朝っぱらからうっせぇ貧乳が喚くな死ね！！！！」

　お分かり頂けただろうか。

　爆発三太郎が故の爆弾発言。

　耳郎ちゃんには聞こえたであろう、私の怒りの糸が切れた音。

　『へぇへぇ、何様俺様爆豪様は巨乳がお好きなんですねぇ。巨乳だったら喚いてもいいってことですかねぇ。このむっつりすけべが』

爆豪「あﾞぁﾞ？？」

響香「発育地獄のご時世に泣きたくなるウチらの気持ちが分かんのかよ」

爆豪「分かりたくも──」

上鳴「おい爆豪やめとけって…！一旦引けよ…！！」

　上鳴に連れ去られて行く爆豪。

　耳郎ちゃんとドヤ顔でハイタッチした。

　貧乳の凄まじさ、存分に身に染みただろう。

響香「つか思ったんだけど、Aって貧乳じゃなくね…？」

　『周りをご覧なさい』

響香「……理解した」

　どうも、一晩で元気になった灰獄Aです。

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