総務部のカノジョ７(JW桃)

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*




・・・




「で？なんでお母さん来てんの？」

姉『なんか舞台観に行くんやって〜。
昨日からうち泊まり来ててん。
言ってへんかったっけ？』




コーヒーを飲みながら
すっとぼけるハルちゃん。




「聞いてへん…てか来るなら連絡ぐらいしてよ」

姉『電話したけど出ぇへんかったやん！』

「…え？そうなん？」




そういえば私、スマホどこ置いたっけ？




昨日しげちゃんたち来てて、
望くんと電話したあと…




「ああ、せや。
お母さん、そのへんスマホない？」

母『えー？あ〜、あった』




カウンターキッチンの向こう側で
洗い物をしてくれている母の手を止め、
スマホを渡してもらう。




「うっわ、着歴えぐっ」




半日ぶりに開いたスマホ。




電話アプリの上に“32“と書かれた
赤いバッジを見て驚いた。




姉『私、2回しかかけてへんよ？』

「…30回は望くんやわ(笑)」




着歴を確認すると「望くん」の文字で
埋め尽くされていた。




今朝、電話出ぇへんかったから
心配してくれてたんや。




姉『いい彼氏やん』

「…うん」




ここまで着歴を残す彼氏が
いい彼氏なのかどうかはさておき、
愛されてるんやなっていう
実感は湧いた…かな(笑)




「あっ、しげちゃんからラインきてる」

姉『しげちゃん？元気してんの？』




しげちゃんは姉夫婦に何度か会った事がある。




「相変わらずうるさいよ(笑)」

姉『またBBQやろうって言っといて！』

「うん」




しげちゃんからのラインを開く。




赤『”鍵ポストに入れてるわ。
ほんまありがとうな。”』




ちゃんと帰れたんかな？




なんて心配になりつつ、
昨日どうやってベッドに行ったんかとか
色々聞きたい事あってんけど
とりあえず簡単に返事をしてスマホを閉じた。

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