総務部のカノジョ７(JW桃)

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*




・・・




「…失礼します」




恐る恐るドアを開けてみる。




社『はい、誰かに用です？』




近くにいた社員さんが私に気づき
声をかけてくれた。




「あの、藤井さん、いらっしゃいますか？」

社『藤井やったら今日は
1日外出でいないんすけど…
用事やったら伝えときましょうか？』

「あ、いえ、出直します」




ﾊﾞﾌｯ




諦めて戻ろうとした時、
背後から突然抱きしめられた。




真『Aちゃーん！
どないしたん！珍しいやんっ♡』

「わっ、ユリちゃん、ビックリしたぁ、」




私より10センチは高いユリちゃんに
バックハグをされたままゆらゆらと揺られる。




「あ、あのね、登用試験の事で
ちょっと話聞きたくて」

真『え？流星に？なんで？』




やっと私を解放してくれかと思えば
きょとん、とするユリちゃん。




「その、アパレル部の仕事とか、
どんな感じなんかなぁって気になって」

真『Aちゃん、もしかして…』




ハッとするユリちゃんを見て
なんだか申し訳なくなった。




「…あ、ごめんなさい」




そう言うと、ユリちゃんは満面の笑みで
今度は私を前から抱きしめた。




真『なんでごめんやの〜！？
Aちゃん、アパレル部志望して
くれるって事やんなっ？
そんなんめっちゃ嬉しい〜！』

「あああ、ま、まだ決めたわけじゃ
ないんやけど、おおお」

社『お、おい、真壁！
やめたれよ！死にそうやぞ！(笑)』




ハグされたままブンブンと左右に振られ
目の前がグラグラと揺れた。

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