5話 ページ6
嘘だ、いや。信じたくない。
でもお姉さまの涙まみれの顔を見たら信じるしかないの…。
私は気づいたらAの部屋まで駆け出していた。
Aの部屋のドアを乱暴に開けると、中には咲夜やパチェ、小悪魔が泣いていた。
Aのベットのすぐそばで……
やめてよ、泣かないでよ。本当のことみたいじゃない。
私が名前のそばまで駆け寄ると、咲夜は更に涙を流す。
「A…?フランよ!いつまで寝てるの!メイドでしょ?ちゃんと起きてよ!フランと遊ばないの?約束してたでしょ?」
すっかし年老いた体を揺すってもAは起きない。
どうして?どうして?
語りかける私に、小悪魔はそっといった。
「妹様…っ!Aさんは、もう…もうッ…!」
知っていた。
吸血鬼と人間の寿命が違うことくらい。
私は気づけばパチェの服を掴んでいた。
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かぐや - 目から目から…雨水がああ! (2020年6月23日 0時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 ゆま(プロフ) - 読んだら大号泣してました(´;ω;`)ウゥゥ感動の神作品をありがとうございます (2018年5月4日 19時) (レス) id: 6d7b469f38 (このIDを非表示/違反報告)
アルラ - ヤバい泣いた(T_T) (2017年8月17日 14時) (レス) id: e101b26834 (このIDを非表示/違反報告)
すずー - 目からサイダーが出てきました。・゚・(ノД`)・゚・。 (2016年4月13日 0時) (レス) id: ed65b14bdd (このIDを非表示/違反報告)
青嵐 - 黒白黒猫さん、とても感動できました。フランちゃんの心情的に最後の展開は、嬉しかったです。面白かったので他の作品も期待しています。 (2015年12月24日 11時) (レス) id: 1a8fff9a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒白黒猫 | 作成日時:2015年8月16日 11時