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ーー 一期side ーー
現在、A殿の部屋
A殿はいま湯浴みに行っておられる
そう、私が今回主殿にお願いした内容は他でもない。A殿の元へと赴きたいとのことだ
A殿を知り、出会ってから数ヶ月。A殿から健気に私に会いに来てくれども、私から会いに行ったことなどない
そこで!私は考えたのです
一期「A殿は喜んでくださっている…手応えは上々ですな。後はどのようにして、か…」
A殿と会えない中、私は考えていたのです
そう、まだ私はA殿に"手を出してもらえていない"と…!!
いくらなかなか会えず遠距離恋愛なるものといえど、少しくらいは良いはずです
ですがこんなにも高鳴る胸をA殿が気づくはずもなく…かと言って恥を忍んで弟たちや皆に相談しようものなら…
ーー
五虎退「春一さんを振り向かせる方法、ですか?もう振り向いてもらっていると僕は思います…一兄なら大丈夫だと思いますよ…?」
乱「それなら、押し倒してキャーッな雰囲気に自分から仕掛けてみるのはどう!?急な萌えっていいと思うよ!僕そういうの憧れなんだよね〜」
長谷部「ふむ、俺は特に心配はしていないが…お前がそんなに心配するのなら直接本人に聞けば良いことだろう」
山姥切「……それを俺に相談するのか。…あの人は、なんというか、恥ずかしがり屋なだけだと思う。…違う、俺は恥ずかしがり屋なんかじゃない」
ーー
どの者たちも個性が…
いえ、それでも私の相談に真摯にも聞いてくださったのです
ちなみに採用したのは乱の意見
私にできるのでしょうか……
一期「いえいえ、弱気になってどうするのですか………けれども…ううん、やはり恥じらうものが…」
『……なにしてんの?』
一期「ひぇっ!?A、殿…!」
気づけば背後にA殿が立っている
いつの間に…
『ね、なにしてたの?』
濡れた髪から滴る雫が私の頬を濡らす
いつもより艶やかなA殿から視線を離せなくて…
『な、一期。教えてくれよ』
一期「ひぇぇ…………」
『あれ、一期?一期!?』
乱、急な萌えなるものは、私にはまだ早いです…
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りんご仮面(プロフ) - ぬんさん» コメントありがとうございます!本編と番外編どちらも読んでいただけるとは……とても嬉しいです!応援もありがとうございます!(⌒▽⌒) (2020年3月24日 9時) (レス) id: abdf60c052 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 完結お疲れ様でした!二人の少し焦ったい本編から、番外編まで楽しく拝読させていただきました!これからも応援しております。 (2020年3月23日 20時) (レス) id: 4d4d022a5c (このIDを非表示/違反報告)
りんご仮面(プロフ) - 星さん» コメントありがとうございます!キュンキュンして楽しんでくれたようで、嬉しいです!(*´▽`*)応援ありがとうございます!! (2020年2月9日 20時) (レス) id: abdf60c052 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 読ませていただきました。もう、キュン死しそうで、悶えてました。とっても面白かったです。これからも頑張ってください。 (2020年2月9日 11時) (レス) id: e5355b856e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご仮面 | 作成日時:2019年7月16日 16時