小さな幽霊達に狙われてます【浦島坂田船】

はちわ ページ9

Aside

皆さんが来て2日目の朝。私、Aはとても大事なことに気づきました


「志麻くん達って……お風呂入るの？」


昨日は私だけが入って皆さんを放置してしまっていたが実のところどうなのだろう

現在1人だけ起きている志麻くんに確認をとると


志「ん？普通に入るで？」


おっと……これは非常に申し訳ないことをしたのでは？

志麻くんなんか傷に凄いしみそうなのに…


「昨日、入らなくて大丈夫だった？」


あまりにも私ばかり慌てているのでどうなのだろうか


志「本来入らない奴らの方が多いし平気ではあるな。てかこの体で入れるん？」


そう言われて考えてみる

お風呂……は桶でどうにかなるかな？

シャンプーとかはミニボトルで……開けて置いとけば使えるかな？

タオルも……要らないやつを小さく切って使えば……

これ、もしかしていける？


「多分入れる……と思うよ」


そう言うと志麻くんにちょっと待っててねと声をかけ

ミニボトルといらないタオルの捜索に取り掛かる




「っと……あったー……」


しばらく捜索すると全て発見することができタオルを4枚に切ってみる

少し不格好になったが大丈夫だろう

シャンプー等をボトルに流し込み準備完了


「よし、準備出来たよ」

そう声をかけると待ってましたとばかりに寝転んでいた志麻くんが起き上がる


志「おー！ほんとに入れるんやな」

「勿論、みんな起こしてくるから着いてきてね」


そう言い志麻くんに手を差し出すと心做しか嬉しそうな顔でちょこんと座ってくるのがとても可愛い


そうして私たちは再び寝室に戻るのだった

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