小さな幽霊達に狙われてます【浦島坂田船】

にじゅうごわ ページ27

「っはー！疲れたわぁ」

家につくなり緊張感がほどけ空気が緩み口々に声が上がる

特にさかたんはつかれたようでテーブルの上で倒れこんでいる

…明日から大丈夫だろうか

とはいえ何事もなく…とはいかないけど


「楽しかった」


なんて口々に言う4人をみれば悪くもないかな、なんて

自然と笑みがこぼれる

大分4人にほだされてきてるのかもなぁ



「なぁ、A、ちょっといいか？」


疲れをかみしめていると袖口を引かれて緑の瞳が覗き込んでくる

どうしたの？なんて言いながら言いづらそうにするうらたんを持ち上げて視線を合わせる


「俺、たち…迷惑になってない？」


不安そうな、曇った瞳


「今日だって、姿見られちゃって、Aに迷惑かけたし…」



それに、それにとマイナスな言葉が聞こえてくる

話を聞いていたのか紫と黄色、疲れ果てていた赤色までもが不安そうに見てくる


「はぁ…」


静かな空間に落とされたため息に4人の体が露骨に震える


「私さ、面倒なこと嫌いなんだよね」


かなり心が痛むけど少し低めの声でつぶやく

今にも涙が溢れそうなうらたんが視界の端に


「みんなのこと、結構好きなんだけどなぁ」


ぽつりとやさしい声でそうこぼす

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