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しまさかバースデー記念番外編! ページ25

Aside

「〜♪し…くん…かた…めで…う!」


真っ暗な部屋の中耳に届く小さな声で目がだんだんと覚めてくる


目をうっすら開けるとほんの少し扉から漏れ出す光と変わらず聞こえる小さな声
ゆっくりと体を起こし眠い目をこすりながらもう片方の手で枕もとを捜索する

…あった

スマホを手に取り画面を開く。まぶしさに開きかけていた目を少し閉じながら時刻を確認する


『12月5日 0:00』

あ、ちょうど日付変わったんだなんて思いながらその光であたりを少し照らすと
一つの違和感に気付く


「…みんな…いない?」


目がさめたばかりであまり使い物にならない頭で思いついたことをぽつりとつぶやく

自分の言ったことが頭の中を反響してだんだんと覚めてきた意識に

小さな声が耳に届いてくる


勢いよく扉のほうに首を動かす


光りが、漏れてる…?


扉を見つめながらゆっくり立ち上がりゆっくり手を伸ばし廊下に出る


その光と声は明らかにリビングから聞こえてくる

ごくりとつばを飲み込んで覚悟を決める


…そこにいたのは


「…みんな?こんな時間に何やってるの?」


テーブルの上で謎にはしゃいでいる4人組

こっちを見て固まっている


「おはよ、A起きたのかよ」

平然と笑顔を浮かべるうらたん

「あー、もしかしてダメでしたか」

首をかしげながら申し訳なさそうな顔をするセンラ


「いや、いいんだけど、どうしたのかな?って」


「今日な?坂田の誕生日なんよ」


…誕生日…え?


「誕生日、あったの?」


「あるにきまっとるやろ!まーしぃもこの前誕生日やったんよ?」



ぷくーっと頬を膨らませながら言う

へぇ…てか


「志麻くん、さかたん。おめでとう。ところで、何歳になったの?」


見た目はかなり若そうだけど…中身はれっきとした幽霊

志麻くんとさかたんは考えるように顔を見合わせて


「いくつやっけ?」

「100あたりから数えるんやめとったわ」


平然とそう告げる


「そ…っかぁ…100歳」



4人で楽しそうに笑いあっているのが目に入る


思わぬところで人生の大先輩見つけました。


その光景を写真に静かに収めるのだった

にじゅうよんわ→←にじゅうさんわ



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みとき - 神より神してますね!(?) (2019年7月20日 7時) (レス) id: 64efaf334b (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます!戻ってきてください!ほかのエンドも楽しみに待ってます! (2019年5月29日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
羽来々 - 最近見つけたんですがとても面白くて続きめっちゃ気になります!小さくなった浦島坂田船の皆さんが可愛すぎてヤバイです!(語彙力無いんです。)これからも無理せず更新がんばってください! (2019年1月14日 10時) (レス) id: 0077a53052 (このIDを非表示/違反報告)
莉兎(プロフ) - マノさん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて嬉しいです!これからも更新頑張らせていただきます! (2018年10月23日 20時) (レス) id: 00911cc975 (このIDを非表示/違反報告)
マノ(プロフ) - 面白いですね!更新頑張ってくださいっ! (2018年10月22日 0時) (レス) id: 1224f0a771 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉兎 x他2人 | 作成日時:2018年10月14日 14時

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