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渡辺Side
涼太に対しても安藤に対しても自分自身にもイラついて、おもっきり怒鳴ってるのに涼太は淡々と話す。まるで俺の気持ちなんて届いてないんじゃないかと思うほどに。
「何だよ……！しょうがないって…！なんで、そんな言葉で片付けるんだよ……!!」
『話せる時なんて、なかったんだよ。記憶あった時もなかった時も、常にアイツに支配されてた。強い暗示が、掛かっていたのと同じだったから。僕には、どうする事も出来なかったんだから、しょうがないんだよ』
「だからって!!なんで今も、そんなに諦めた感じなんだよ…?!もっと…こう…いくら通り越してるからって…お前の感情ってあるだろ?!もっと、出してくれよ!!」
『ごめん。無理だよ…。(涼太くんじゃないから。感情は、流れて来るとゆうか分かるけど、全て言う訳にはいかない)これが、今の僕なんだ。どうやっても、出ないんだ。でも、ちゃんと翔太の気持ち分かってる。ありがとう。僕の分まで、全部出してくれて』
少し困った顔をして、ボロっボロに泣いてしまっている俺に近づいて抱き締めてくる。なんか分かんねぇけど悔しくて、苦しいし悲しい。色んな感情が溢れ出て、まるで子供みたいに泣きじゃくってしまった。涼太は、何も言わず全て受け止めてくれる。
ひとしきり泣いた後、そっと離れてキッチンに向う涼太。
『喉、乾いたでしょ。どうぞ』
冷たいお茶を差し出す。
「ん…。サンキュ」
こうゆう所は、変わらないんだな。
何事もなかったかの様に振る舞う。
『お昼ご飯、カレーうどんにしようと思ってるけど、それでいい?』
「ああ。料理、大丈夫だったんだな」
『んー。不味くはなかったよ。美味しいかは、微妙だけど普通。食べれるよ。(スキルは、僕のスキルだった。当り前か苦笑。涼太くんじゃないんだから)』
「普通ってなんだよ笑」
『食べれば分かるよ。荷物、整理したら?いつまで居座る気か知らないけど』
「俺も分かんねぇけど、しばらく、よろしくな」
『よろしくした覚えないけどね笑』
「うるせぇな笑」
こうやって、俺達の共同生活が始まった。結局、涼太の気持ちは、フワッとしか聞けなかった。でも俺の気持ちを分かってくれただけでも良しとするしかないのかな。
メンバー達の事が気になりつつ……。
まだ、新たな秘密に気付けないままスタートした。
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ライ(プロフ) - 初めまして！更新楽しみに待ってます！ (3月5日 10時) (
レス) @page15 id: 704f0c8ab3 (このIDを非表示/違反報告)
蓮音(プロフ) - あさん» ありがとうございます。拙い小説ですが、そう言って貰えると嬉しいです。 (2022年4月16日 21時) (レス) @page11 id: 56222b3dae (このIDを非表示/違反報告)
あ - いつも楽しみにしてます！ (2022年4月16日 19時) (レス) @page12 id: 0b2e0edfb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮音 | 作成日時：2022年3月27日 22時
