エリオスの亡霊 (ページ10)

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禁酒週間！ページ10

キースsaid
「キース、君？」
「…わかってる」
「もう、こんなことやめようよ…こんなの、辛いだけだって…」
「はやく片付けねーと…バレちまう…」
「こんないっぱいの酒瓶どこに片付けるの！？」
Aの声が頭に響く、痛えー…

「昼間から飲むなんて…もう、なんか悲しい…」
「お前だって酒好きだろーが」
「ボクのは甘酒、ノンアルコール！」
そうだったか…？まぁ、酔ってるところは記憶にないが…

「キース君、酒をやめてくれなかったら、ボクにだって考えがあるよ」
「何だ？暴力かー？」
ま、こいつのことだし、たいしたことじゃ…
「リー君あたりに頼んで実体化して、キース君の匂わせ写真とって投稿する」
「…おい、お前…」
「女性トラブルの際は、リリー先輩と…だったよねー」
そういえばこいつの交友関係…
「例えバレたとしても、リリー先輩女の子に甘いしなぁ…」
「やめてくれ、まじで…」
そうして、俺の禁酒週間が始まった。

1日目
「アルコール度数5以下はノンアルコールだろ！？」
「アルコールに決まってるでしょ？！」
解釈違いがおきる。

2日目
「…ついてくんなよ」
「若い女の子がいたらお酒も買いにくいでしょー？」
買い物に行くと言ったらガストに憑依してついてきた。
「ガスト、お前もなぁ…」
「俺だって、心配してんだよ」
買い物を見張られる。

3日目
「本当に禁酒しているのか？」
「飲みたくても飲めねーんだよ…」
「しばらくは回収しに行かなくて良さそうだな」
「…るせぇ」
ブラッドに安心された。

4日目
「……煙草くせーぞ、くそメンター！」
「仕方ねぇだろ…酒飲んでねーし」
「煙草吸ってからのご飯は美味しいって思って貰えないから嫌だって、姉ちゃんが言ってた」
「……」
ジュニアに注意された。

5日目
「あれ？煙草もやめたの？」
「薄い奴に変えた、酒もねーのに煙草までは無理だ」
「Aちゃんの影響？」
「…かもな」
フェイスに揶揄われた。

6日目
「おい、キース！…あぁ、今はだめだったな」
「リリーか、そーだよ、残念な事にな」
「まぁ、ジェイでも誘うか…Aを悲しませるなよ、今でも、あの子は私の後輩だからな」
「わぁーってるよ」
リリーに念を押された。

7日目
「ホントに一週間…凄いねー」
「お前がやれって言ったんだろ…」
「んー、隠れて飲んだりはするかなぁと思ってたんだよー、ボクとの約束、守ってくれたんだー」
「…次こそは守んだよ」
「…次こそ？」
「気にすんな」
そう、次こそは。