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くだらないことほど、Aは楽しそうに話す。
昔一度聞いたことがある。
どうでもいい話を出来るのは、本当に気を許した人に会ったときだけだ、と。

だからミンソクに会ったら一番くだらない話から聞きたい、大事なことは電話してくれるでしょう。
そう言って、いつも、今日の昼ごはんとか、昨日見たドラマとか、道であったネコとか、そういう話をねだった。

そして、今も、そういう話ばかり、ミンソクは覚えていた。

Aと別れて、いつの間にか、誰ともそういう話をしなくなった。
昨日見たドラマを思い出せなくなったのは、多分年のせいじゃない。


「ミ、シウミンさん?なにしてんの?」

「あ、いや、あー、考えて、ました。
なんだろう。
二人の真ん中の、赤い星、って」

「二人の真ん中......」

真ん中.....
視線を落とすと、真ん中には繋いだ手がある。

「赤、ではないね」

「まあ普通に、肌色だよね」

「赤かったら怖いよね」

「赤い手、赤い手ってなんだっけ、なんかいなかったかな」

「なんか?なに?動物?」

「あ、あれ、ウルトラマンのあれ」

「ほぼあれじゃん....」

「あれだよ、手が前のあいつ」

「.....ピグモン?」

「あ、そんな感じ!」

「ピグモンは身体が赤だけど手は別に赤くない、と思う」

「......あ、そう」

「うん」

「.......」

「ははっ」

「.......ふふふ」

.......................

「あはははははははははは!
くだらねー!そして間違ってる!」

「はははははは!うるさい!
大体赤でしょう。イメージカラーが。赤でしょ」

「あはははははははははははは!」

「もーーーー!終わり!早く暗号解読するから!行くから!」

「はははははははは!あーーーー、はははははは!」

「うるさいってば!!!面白くないから!!もう笑わないで!!!」

Aがさりげなく逃げようとするからぎゅっと手を握る。

Aといると、くだらなくて意味がなくて、どうでもよいことばかりだ。
あの頃もつまんない話ばかりなのに、やたら笑ってた。

20歳の頃と変わらない童顔が怒ったふりして笑ってる。
あの頃、二人して童顔で、酒を買うのも一苦労だったことを急に思い出した。
ああ、やっぱり、テレパシーが必要だと、ミンソクは思った。

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作品ジャンル:タレント
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やま(プロフ) - 続きが気になってたので、更新めちゃくちゃ嬉しいです(^▽^) (2020年2月20日 2時) (レス) id: d703a895c5 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - すっごく面白くて続きがめちゃくちゃ気になります!もう更新されないんですか? (2018年7月29日 17時) (レス) id: deb211a472 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーたん(プロフ) - ここからどうなるのかすごい気になってます。更新待ってます! (2017年4月11日 14時) (レス) id: 00423f2856 (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - 館花茶妃さん» ありがとうございます!ここからはなんとかイチャイチャさせたいと思ってます〜〜お待たせしてすみません! (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)
はなうたこ(プロフ) - peachさん» ありがとうございます!自己満感強いのに楽しんで頂けてうれしいです! (2016年11月14日 15時) (レス) id: d7566ac4dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなうたこ | 作成日時:2016年9月7日 20時

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