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「アヘンっていうのは…いや、何でもねぇある。Aは知らなくていいあるよ。」
「そうですか。」
Aは深く追求する必要性は無いと見た。その一方で中国は苦い思い出を思い出してしまったと後悔する。
今となっても憎いあの戦争。そのせいで香港も自分のもとを離れることになったのだから。
(もうそろそろ…忘れるべきあるか…?)
結局、何故料理のプログラムが入っているのかは聞けず終い。
「夕食、できましたのでお持ちしました。」
Aは両手にお皿を持ち、待機組に伝える。1つは餃子、もう1つのお皿にはパスタという、アンバランスな組み合わせだ。まぁ、どちらも美味しそうだ。
「Aさんの手作りですか…楽しみです。」
日本がふわっと微笑む。Aはそれに対してどう対応すべきなのか分からなかった。ひとまずここは、プログラムされていた“ありがとう”を伝えることにした。
気持ちの込もっていない“ありがとう”に違和感を感じたが、それも仕方のないことだと諦めたのだ。
(僕は…どうすればいいのでしょうか…)
Aはそう疑問に思う。そのことは誰も知らなかった。そういった疑問を持つ、ということはかなり人間味のあることだ。
もし、プログラム通りにしか動かないロボットならまず、考える、という行動を起こすはずが無いのだ。
「いただきます。」
四人の声が部屋に響いた。みんなそれぞれ美味しそうに料理を口に運ぶ。その様子をぼーっと見ているA。
食事機能はあるので、食べても良いのだが、別に石油さえ有れば動くことは可能なのだ。無駄に栄養を取る必要がない。
「A、一緒に食べないんすかー?」
香港がそう言った。もし良いのなら、自分もその輪に入りたいと願っていたところだ。
「もし、みなさんが良いのなら。」
すると、それぞれ口々に承諾の言葉を言う。こうして、Aは食卓についたのだ。
餃子を1つ、口に運ぶ。
「これは…“おいしい”という物ですか?」
すると、四人はそれぞれ顔を見合わせる。おいしい、という感情は人それぞれなのだ。それを感じ取れるのは自分だけなのだから…
「少なくとも、私はそう思いますよ。」
日本が言う。こうして、無知の彼女に教えていく内に、本当にその感情はその言葉で表して良いのか、改めて考えさせられたのだった。
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ふにゃこ(プロフ) - コメント失礼します!近未来モノでヘタリア…。すごい発想です。なんか、本当に紀田さんはすごいです…。 (2016年3月25日 2時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
紀田日和(プロフ) - 莉愛さん» ごめんなさい、学校行ってました!(汗) (2016年2月15日 17時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - こんにちは (2016年2月15日 15時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» ボード行けないので…。 (2016年2月15日 8時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» 行けましたか? (2016年2月15日 7時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
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