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そうして、モデルをドイツが造り上げ、それの手直しを日本がし、イギリスがデータを組み入れ…たくさんの手が混み、約3年の年月を超え、今ようやく…ようやくできあがったのだ…



その電源スイッチを押す瞬間、ほとんど全国と言っても過言ではないほどの国々が集結し、それを見届けようとしているのだ。



場所は世界会議場。その世界初の人型ロボットのスイッチを作動させるのはイタリア。


「じゃあ、いくよ…」



ごくりと固唾を飲み込む。カウントダウンが今、始まった…



「5,4,3,2,1―…」


「0」


イタリアの手によって作動した。ゆっくりと人で言うところの瞼が開く。そして、ゆっくりと唇が動く。


「…人型ロボットNo.001。名前入力、A。データ、機能、確認済み。…作動を始めます。」


その声は最先端の技術によって、限りなく人の声に近くしたものだ。それは、日本で言うところのボーカロイドと呼ばれるものだ。


機械音なのにどこか透き通った感じのその声は、誰が聞いても可愛いと思うものだろう。



「すごい…」


初めての人型ロボット。それが無事作動したことに感動し、思わず感嘆の声が漏れてしまう。



「俺はイタリア。イタリア=ヴェネチアーノ。よろしくね?」



確認のため話しかけてみる。すると彼女は首を動かし、イタリアの姿を捉える。



「イタリア=ヴェネチアーノ。データ登録済み。確認しました。…はい、よろしくお願いします。」



彼女は本当に人間のようだ。人間の皮膚、瞳、髪、それらを完璧に再現させているため、リアリティーが増す。


とたんに、たくさんの国が駆け寄る。みんなも興味をかなり示しているようだ。



と、そこで問題なのは、彼女をどこに置いておくか、ということだ。世界会議場の警備を担当させるとは言え、ずっとここに置いておくわけにもいかない。


「ねぇねぇドイツ。Aちゃんはどこに置いておくの?」


Aというのは、みんなで考えた名前だ。さすがにナンバー数で呼ぶのはかわいそうなので、こうなった。


「ふむ…まずは日本に任せてみないか?あいつは丁寧に物を扱ってくれるだろう?」


それにイタリアも賛成した。二人が日本に相談すると、彼は快く引き受けてくれた。


「えぇ、喜んで引き受けますよ。」

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ラッキーアイテム

南伊「俺のピッツァ、やるよ。」

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あずきいろ


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ふにゃこ(プロフ) - コメント失礼します!近未来モノでヘタリア…。すごい発想です。なんか、本当に紀田さんはすごいです…。 (2016年3月25日 2時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
紀田日和(プロフ) - 莉愛さん» ごめんなさい、学校行ってました!(汗) (2016年2月15日 17時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - こんにちは (2016年2月15日 15時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» ボード行けないので…。 (2016年2月15日 8時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» 行けましたか? (2016年2月15日 7時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロアリス x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年2月1日 13時

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