検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,063 hit

10 ページ12

いつかは聞かれる日が来るだろうとは予想していたが、まさかこんなに早いとは…



(感情発達が…思ったより早いですね…)



「…逆に聞きますが、あなたご自身ではどう思っているのですか?」


日本が聞き返すと、Aは必死に自分のデータを漁る。彼女は“思う”という機能がまだ、充分では無いのだ。


“疑問”という機能は今日だけでかなり発達したようだが…



「僕は防衛用ロボット。世界初の人型ロボット。…そう、記録されています。」



彼女の瞼がふっと落ちる。目を閉じて何を考えているのだろうか。



彼女にあげた寝巻き用の浴衣と、彼女のしなやかな髪が風でふわっと揺れる。




「…綺麗です…」



思わずポロッと漏らした言葉。その言葉に嘘はない。彼女はそれを聞き取ったようで反応するが、日本は首を横にふる。



「あなたにはまだ、早いですよ。…きっと、これからいろんなことを知ります。そうしたらきっと…いつかわかる日が来ますよ。」



日本は優しく語りかけるように呟いた。Aは首を傾げて、そうですか、と言う。



「日本さん、眠くありませんか?」



Aの仕事の1つとして国の健康管理も記録されている。



「いえ…もう少し、隣にいさせてくれませんか?」



日本はAにどこか愛おしさを感じているようだ。何も知らない無知の彼女が一生懸命知ろうとしているその姿に…



「もちろんですよ。」



縁側には満月の光に照らされた二人の影が延びていた。

11→←09


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

南伊「俺のピッツァ、やるよ。」

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , 未来 , イタリア
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふにゃこ(プロフ) - コメント失礼します!近未来モノでヘタリア…。すごい発想です。なんか、本当に紀田さんはすごいです…。 (2016年3月25日 2時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
紀田日和(プロフ) - 莉愛さん» ごめんなさい、学校行ってました!(汗) (2016年2月15日 17時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - こんにちは (2016年2月15日 15時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» ボード行けないので…。 (2016年2月15日 8時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» 行けましたか? (2016年2月15日 7時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モノクロアリス x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年2月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。