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いつかは聞かれる日が来るだろうとは予想していたが、まさかこんなに早いとは…
(感情発達が…思ったより早いですね…)
「…逆に聞きますが、あなたご自身ではどう思っているのですか?」
日本が聞き返すと、Aは必死に自分のデータを漁る。彼女は“思う”という機能がまだ、充分では無いのだ。
“疑問”という機能は今日だけでかなり発達したようだが…
「僕は防衛用ロボット。世界初の人型ロボット。…そう、記録されています。」
彼女の瞼がふっと落ちる。目を閉じて何を考えているのだろうか。
彼女にあげた寝巻き用の浴衣と、彼女のしなやかな髪が風でふわっと揺れる。
「…綺麗です…」
思わずポロッと漏らした言葉。その言葉に嘘はない。彼女はそれを聞き取ったようで反応するが、日本は首を横にふる。
「あなたにはまだ、早いですよ。…きっと、これからいろんなことを知ります。そうしたらきっと…いつかわかる日が来ますよ。」
日本は優しく語りかけるように呟いた。Aは首を傾げて、そうですか、と言う。
「日本さん、眠くありませんか?」
Aの仕事の1つとして国の健康管理も記録されている。
「いえ…もう少し、隣にいさせてくれませんか?」
日本はAにどこか愛おしさを感じているようだ。何も知らない無知の彼女が一生懸命知ろうとしているその姿に…
「もちろんですよ。」
縁側には満月の光に照らされた二人の影が延びていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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南伊「俺のピッツァ、やるよ。」
ラッキーカラー
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ふにゃこ(プロフ) - コメント失礼します!近未来モノでヘタリア…。すごい発想です。なんか、本当に紀田さんはすごいです…。 (2016年3月25日 2時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
紀田日和(プロフ) - 莉愛さん» ごめんなさい、学校行ってました!(汗) (2016年2月15日 17時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - こんにちは (2016年2月15日 15時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» ボード行けないので…。 (2016年2月15日 8時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» 行けましたか? (2016年2月15日 7時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
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