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―――彼女が予見した通り、その日の深夜、収容施設は襲撃を受けた。どういう手口で事前に収容施設の警備に当たっていた僕達ヒーローの目を掻い潜ったのかは分からないけれど、気付けば収容施設は二箇所から同時に爆破され、奴等の侵入を許してしまったのだ。
現着していたヒーロー総出で収容施設から脱獄を図る敵(ヴィラン)達の対処に追われる中、応援で駆け付けてくれたヒーローの中に彼女の護衛に当たっていた筈の八百万さんと耳郎さんの姿がある事に気付く。
どうして此処に……と考えるまでも無く、僕の中には既に答えが出ている様なもので、それでも確認しなければ始まらないと、目の前に居た敵(ヴィラン)とぶっ飛ばし、二人へと駆け寄った。
「クリエティ！イヤホンジャック！」
「っ、ごめん！あの子、目を離した隙に部屋から居なくなってて、多分だけど……此処に来てるんじゃないかって」
誰が一番現状を把握出来ているのか。そんなのは言わずも知れた事で、この大混乱でさえ彼女は恐らく初めから見据えていたに違いない。そして、今も近くに居るのだろう。
襲撃の際に爆破された施設から今現在も炎と煙が上っていて、消火しようにも脱獄してくる敵(ヴィラン)の数が予想以上に多く、消火にまで手が回っていない事は明白だった。
「デクさん！此処は私達に任せて偽物を追って下さい！死柄木弔の奪還を阻止する方が優先ですわ！」
敵(ヴィラン)への対応、消火、偽物の行方と死柄木の奪還阻止。幾ら町外れとは言え、少し行けば当たり前の様に一般人の居住区域に入ってしまう。八百万さんの言う通り、何よりも最優先は死柄木の奪還阻止だけど、今居るヒーローの数でそれ等全てをカバー出来るとは思えない。
そう思った矢先、燃え盛る炎を一気に覆い尽くす程の氷の柱が立った。それが轟君の個性だと気付くと同時に「任せた！！」と駆け出す。
消火は轟君に任せておけば問題は無い。消火が出来れば、他のヒーローも敵(ヴィラン)達の掃討に専念出来る。なら、今僕がやるべき事は一つしか無い。
考えろ、考えるんだ！緑谷出久！死柄木は彼女と対話を条件に僕に情報を開示した。なら、死柄木の目的は彼女であって、偽物と共謀するとは考え難い。死柄木は彼女の人柄を僕以上に知っているのだろう。だとすれば、彼女が望まない事をするだろうか……？
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パル(プロフ) - 夢桜さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!亀更新にも関わらず更新を楽しみにして下さり、また夢主の暴言三昧を愛らしいと言って下さった上にまた読みに来て下さるだなんて、本当に感無量です！嬉しいお言葉の数々が今後の励みになります！本当に有難う御座いました！ (2021年10月11日 21時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 完結おめでとうございます。いつ頃か更新を今か今かと楽しみにし続けていましたので少し寂しい気もしますが、デクの諦め悪い精神や夢主のボロッカスな口の悪さも愛らしく、とても読むのが楽しかったです！長い期間お疲れ様でした、終わっても尚、また読みに行きます。 (2021年10月11日 11時) (レス) @page31 id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - ゆいさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!面白いと言って頂き、本当にそのお言葉が励みになります！残り僅かの更新にはなりますが、最後まで楽しんで頂ける様に頑張りたいと思います！今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2021年9月17日 19時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 面白いです！応援してます！ (2021年9月17日 10時) (レス) id: 8f748b15fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2021年9月16日 22時
