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「何を言う。婆さんを殺したのは紛れも無くお前だよ、A。お前の価値も分からず、お前に怯え狂った。あの女の最期を知っておるか?笑っておったわ、それはそれは幸せそうにな。やっと自由になれたと抜かしながらな。誇りに思え。お前は祖母を救ったんだ、死という形で」

死が祖母の幸せだった…?違う…終わりが見えない苦痛から逃れるにはその手段しか残されていなかったんだ。だけど、祖母は自ら死を選べる程、強い人では無かった。

だから、病死する時…漸く解放されたと死の間際に錯覚したのだ。死ぬ事で解放される。解放こそが幸せなのだと。

「…ふざけるな……」

ジジの言う通り、僕は祖母に似てるかも知れない。自由になる事を望み続けて、消えてなくなりたいと願う。それが叶わないのなら、死すら選ぶ事を厭わなかっただろう。

「死を救いだと思う人間の気持ちが…お前に分かるのかよ…どう足掻いても逃げられない苦痛を背負って生き続ける事の辛さが分かって言ってんのかよ!!」

地面を蹴り、その衝撃をアスファルトに走らせてジジに攻撃すれば、至近距離に居たジジは避けたものの、足を負傷し「分からんな。そんな脆弱さなど持ち合わせておらん」と一蹴した。

「それは弱さだ。お前には不必要な代物だ。帰って再教育せねばなるまい」
「…それを弱さだと言うなら、僕は弱いままで構わない。強くなりたいとも思わない!!汚い大人の期待通りに動く人形にだけはなりたくない。だから…」

校舎に目を向け、時間を確認する。黒霧さんがあの場所に来るまで残り15分。校舎から相澤先生とプレゼント・マイクが向かって来るのを視認して、思わず零れた笑み。

「時間切れだ。クソジジィ…さっさと帰れ」
「フッ…どうあっても私と共に来る気は無いと?」
「くどい」
「後悔する事になるぞ」

ジジこそ後悔すれば良い。僕を敵に回した事を…その腐った灯火が消えるその日まで。

ジジが車に乗り込み、去って行くと同時に相澤先生とプレゼント・マイクが到着し「無事か?」と聞いてくるところを見ると、相澤先生もジジを警戒していたのだろう。

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作品ジャンル:恋愛
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パル(プロフ) - ウサギさん» コメント有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです!1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ノ)ノ有難う御座います!!(><)これからもダラダラとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (6月1日 11時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パル | 作成日時:2018年5月22日 20時

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