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『ﾜｵ…イレイザー、ホントお前のクラス何なの？』
『俺に聞くな』
そんな実況席の会話が聞こえたが、勝手にオールマイトや出久よりかはマシだろうと思い、轟へと突っ込む。
「轟、あのさ！」
「お前…話してる場合かよ」
「どうしても伝えたい事があったんだよ」
僕の蹴りを避けながら隙を見て反撃してくる轟の攻撃を避ける。この距離での会話が観客席や審判を務めるミッドナイトに届くとは考えにくい。
今じゃなくても良いのかも知れない。だけど、体育祭が終わってからでは遅い。終わってしまえば、僕は此処には居ないから。
「轟は僕のヒーローだから、轟のお陰で救われたから……だから」
轟にはちゃんとサヨナラを告げたかったんだ。弱いまま逃げて行く僕を轟は肯定し続けてくれた。僕が僕のままでいる事を受け入れてくれた人だから。
「有難う、轟。それから、サヨナラだ」
轟の左腕を掴み、背負い投げる様に地面へと叩き付ける。
「かっ…はっ…！！」
「新しい世界で皆の活躍を見てるから」
「何、言ってんだ……？」
「決勝が終わるまで寝てな。ヒーロー…」
フィールドのコンクリートで轟の手足を拘束し、笑顔を見せて彼の額に触れる。
そして、轟が個性を発動させる前に意識を狩り取る様に眠気を増幅したのだった。
『轟君、行動不能!!増方さん、決勝戦進出っ！！』
巻き上がる歓声。クラスメート達が居る観客席に目を向けると、透ちゃんやお茶子ちゃんが「おめでとー！！！」と手を振ってくれていた。
それに応える様に軽く手を振り、控え室には行かずに試合を観る事を優先させた勝己と目が合う。
「………」
常闇の弱点は騎馬戦の時に聞いている。勝己がそれに気付けば、決勝戦で当たるのは勝己になる。
負けないでよ。
勝己は僕が捩じ伏せるんだからさ。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
