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「え、いや…！Aちゃん、好きな人おんの！？」
「ち、違う！好きじゃない！！」
「でも、気になってる人はいるって事やんな？それ」
「あ……いや、その…違うんだよ…」
完全に墓穴を掘ってしまい、あーだのこーだのと煮え切らない言葉しか出て来ない僕に、お茶子ちゃんは「認めたくないん…？」と痛い所を突いてくる。
「あー……うん、そう。認めたくないんだ。誰か一人を特別に想う事は…僕にとってはとても苦しい事だから…」
好きだと自覚して、その気持ちを抱えたまま彼処側に行くなんて、自分の首を絞めるだけだ。それに…何だか僕を肯定してくれた死柄木さん達を裏切ってる様な気がして……
「邪魔なんだ。…試合に集中出来無い程、頭にチラついてくる…ウザったいんだよ」
「逆に言うたら、試合に集中出来無くなるなる程、好きって事やん」
「好きじゃない…」
「素直じゃないなぁ」
「…お茶子ちゃん、面白がってるでしょ？」
「んー？何だか、可愛いなぁって」
「もう……」
溜め息しか出て来ない。オールマイトが憎いよ…こんなものを気付かせた平和の象徴が憎い。そうやって彼処側へ行こうとする僕の邪魔をする。
「因みに誰なん？」
「言わないよ」
「えー！めっちゃ気になるー！」
名前を出してしまえば…認めてしまう事になる様な気がして嫌なんだ。認めたくない。好きになりたくない。好きだと…自覚したくないんだ。
「はぁ……最悪だ」
頭を抱える僕にお茶子ちゃんは「悩め！少女よ！」とオールマイトの様な事を言う。
「沢山悩んだらええよ。初恋なんやろ？」
「恋じゃないし…」
「もう〜！兎に角、まだまだ時間はあるんやし、相談なら乗るから！それから応援する！！」
力強く言うお茶子ちゃんに「そんな時間なんて無いよ」なんて言えずに、ただ形だけの「有難う」と口にするのだった。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
