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書庫から自分のデスクに戻ってきて
まるで心臓が下半身にあるんじゃないかってくらい
ずくずくと脈を打って熱が引かない。
ジミンさんはわたしに婚約者がいるって思ってる。
それなのに、どうして。
わざわざそんな女に手出すほど
相手に困るタイプじゃないでしょ？
考えれば考えるほど身体が熱を持つ気がして
「こんなの、無かったことにしなきゃ。」
他の社内の人たちに声をかけられた時と同じように
何もなかったことにすればいい。
今までセクハラすれすれのことを言われても
愛想笑いで誤魔化してきた。
それと同じように
この身体の熱も誤魔化そうとしたのに。
「戦略家のパクジミンさんが "ユンギ課長がチームを立ち上げた時の話が載ってる広報誌を帰りがけに届けてほしい" って。」
終業のチャイムと同時に舞い込んだわたしへの仕事。
広報だから…こういう頼まれごとは慣れてる。
帰るついでの仕事、って言い訳。
呼ばれてるから来た、
の言い訳を用意させたつもり？
結局はわたしが自分の意思で行くことには
変わりないって事実をあなたは楽しんでるんでしょう？
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書庫から自分のデスクに戻ってきて
まるで心臓が下半身にあるんじゃないかってくらい
ずくずくと脈を打って熱が引かない。
ジミンさんはわたしに婚約者がいるって思ってる。
それなのに、どうして。
わざわざそんな女に手出すほど
相手に困るタイプじゃないでしょ？
考えれば考えるほど身体が熱を持つ気がして
「こんなの、無かったことにしなきゃ。」
他の社内の人たちに声をかけられた時と同じように
何もなかったことにすればいい。
今までセクハラすれすれのことを言われても
愛想笑いで誤魔化してきた。
それと同じように
この身体の熱も誤魔化そうとしたのに。
「戦略家のパクジミンさんが "ユンギ課長がチームを立ち上げた時の話が載ってる広報誌を帰りがけに届けてほしい" って。」
終業のチャイムと同時に舞い込んだわたしへの仕事。
広報だから…こういう頼まれごとは慣れてる。
帰るついでの仕事、って言い訳。
呼ばれてるから来た、
の言い訳を用意させたつもり？
結局はわたしが自分の意思で行くことには
変わりないって事実をあなたは楽しんでるんでしょう？
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作者名：すぎまる
| 作成日時：2025年1月28日 18時
