【HQ】天使だと思ってた時期もありました。【青葉城西】

26話:キャラ崩壊 ページ26

国見side





いや、ちょっと待てよ。古賀さんは優しい。
だけど悪戯好きで、俺にクソマズ激甘ドリンクを飲ませといてしらを切る様な人……

ほんとに優しいのか？



国見「激甘ドリンクのことなんだけど…」

『私もそれ考えてた。国見くん、勘違いしてる様だけど、私アレ買ってないよ』

国見「…？」



買ってない…？買ってないならどこから出てきたんだ、この水は。

そう思いながら手元にあるペットボトルを見る。



『バックからお弁当取り出そうとした時、お弁当の隣にあったから、てっきり国見くんがお昼に飲もうとしてた物かと』

国見「…俺、水なんて買ってないけど」

『……え？』



え、怖い。普通に。
ほんとにあれ飲んでよかったやつ？

……取り敢えず眠たいし寝よう。



国見「俺、五限目に備えて寝るから。先生来たら起こして」

『あ、うん。おやすみ』



そして塩キャラメルを口に入れて机に突っ伏した。









『くに…くん、お…て…！…にみくん、おきて！』



遠くで古賀さんの声が聞こえる。
あぁ、先生が来たのかな…でも眠いし…



『英、起きて！』



そう聞いて俺はゆっくり起き上がった。

え、ちょいまち。英？あきら？アキラ？AKIRA?
国見英の英ですよね？今、古賀さんが英って…？



『あ、やっと起きた。おはよ、国見くん』



やっぱ幻聴か…



『それとも、英の方がいい？おはよ、あきら』



驚いて古賀さんに勢いよく顔を向ける。
古賀さんは頬杖を付いて、ニヤニヤと笑っていた。

その余裕そうな顔…俺は遊ばれてんのか……
そっちがその気なら、別にいいけどネ



国見「おはよ、A」

『……そういえば激甘ドリンクの事だけど』



あ、話しそらした。



『国見くんに嫌がらせしようとした誰かが居たんじゃないかなって』

国見「それは古賀さんじゃなく？」

『そりゃもちろん。誰かに虐められるなら私が虐めたいとは思うけど、流石に限度ってものもあるしね』



最初の怖い発言は無視して、古賀さんもそういうの理解してたんだ……



『それで、誰かから恨み買うようなことした？』

国見「いや。特に誰とも関わってないし」

『うわ、ぼっち可哀想』

国見「…………教室だから標準語なんでしょ。そこをちゃんとするなら、言葉遣いとかも徹底した方がいいんじゃないの」

『私なりに気をつけてるから大丈夫ですぅ〜』



古賀さん、話すにつれてキャラ崩壊酷いんだけど色々とこれから大丈夫なのか…？

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