第九十七話 野生のクルミル ページ10
No SIDE
サトシ「何だアイツは？！」
クルミルの事を知らないサトシは
ポケモン図鑑を起動させる
【クルミル 裁縫ポケモン
頭のフードで頭を覆って天敵から身を隠す
葉っぱの服は、餌が減ったときの
非常食になると言われている】
デント「クルミルは葉っぱを
服にしていることから、
ファッションデザイナーたちの
マスコットとして人気が高いんだよ」
アイリス「だからあんなに可愛いのね！」
『にしても好戦的すぎないか…？』
クルミルはやる気満々な様子で
そんな姿勢に引かれたのか
サトシはモンスターボールを構える
サトシ「気に入ったぜ！
バトルも強そうだしゲットだ！」
「クルゥウウ！」
【ﾌﾟｼｭｯ】
サトシ「うぇえあぁあ？！？！」
【ドカンッ】
モンスターボールを投げようとした瞬間に
糸を吐くを勢いよく喰らい
サトシはその勢いで倒れてしまった
『…あーあ、
まるで雪だるま…いや糸だから糸だるま…？』
倒れたサトシは糸で丸く
グルグル巻きにされていた
しかし、挫けることなく
難なく起き上がる
サトシ「やるな！
クルミル！ますます気に入ったぜ！」
アイリス「でも、なんで襲ってきたんだろう？」
デント「バトルが好きなんじゃないか？」
『…ピカチュウが目についたからじゃない？』
アイリス「そんな、当たり屋みたいに…」
【ブチッ】
なんてクルミルについて話していると
サトシに巻かれた糸を
ピカチュウがアイアンテールでぶちぎっていた
サトシ「サンキュ！ピカチュウ！」
「ピカッ！」
サトシ「よーし！ピカチュウ！十万ボルト！！」
「ピイッカヂュウウ！！」
【バリバリッ】
「クルゥウウウッ？！？！
ッ…クルルッ！！」
サトシ「あぁ！逃げた！」
ピカチュウの十万ボルトを喰らったクルミルは
思ったより痛かったのか逃げ出してしまった
サトシはもうクルミルしか見ていないのか
逃げ出したクルミルを追って
道から外れて走り出した
アイリス「あぁ！サトシ？！」
デント「道から外れるぞ？！」
『あーあ…』
デントの注意も聞かずサトシは
森の奥へと走っていく
アイリス「もー！しょうがないわねー！」
デント「僕たちも行くしかないか…！」
Aたちも道を外れて
サトシを追って森の奥へと走った
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作者名：ラム酒 | 作成日時：2022年9月26日 3時
