第九十五話 アクセル全開！ ページ8
No SIDEK
あれからデントの調子は絶好調だった
デント「おっまたせ〜！」
料理もノリにノリ
デント「うぅん！
熱く燃え盛るその様は
まさに！情熱的なテイストだね！」
テイスティングもノリにノっていた
というのも…
デント「Aちゃん！充電！充電！」
『やめろ！私は電気タイプじゃないぃ！！』
デントとAの間の距離が
少し前進したからであった
両手を広げて、
顔を真っ赤にして嫌がるAを
笑顔で追い回す姿は異常だった
昨日は引き剥がされたことに
落ち込み、少しヘラっていたのに
今じゃ、拒否られても
《恥ずかしいだけ、照れているだけ》と
自己完結するようになってしまい
Noダメージ
言ってしまえば更にたちが悪くなったのだ
【ぎゅぅうっ】
デント「イッツ・じゅーでーん！ターイム！」
『ぎゃぁあ！！やめろ！！離せー！！』
逃げ回るAを捕まえると
ギュッと抱きげてデデンネのほっぺすりすり
の様にAの頬にウリウリと頬ずりをする
ふっきれた彼はもう
たとえ人前であろうと容赦はない
サトシ「アイツら仲良いなぁ」
アイリス「えぇ…そう？
あたしにはデントが一方的に見えるけど…」
全くを持ってそのとうりである
まぁ、仲は悪くはないので
サトシの言うことも間違いではない
『…もういいでしょ、下ろして…』
デント「もう少し…」
『…』
スキンシップの激しすぎるデントに
Aは顔を真っ赤にさせながらも
深いため息をついた
アイリス「一体…
あたしたちがいない間に何があったんだか…」
シッポウジムのバトルの時から
何かあったとは知ってはいたが
デントのスイッチの入りように
面倒くささを感じたアイリスは
深く追求せずに黙っておくことにした
そしてサトシは特に理解もせず
仲いいなーくらいにしか思っていなかった
というか、サトシは
ジムの再戦に頭がいっぱいいっぱいだった
サトシ「今日も
アロエさん攻略のために特訓だ！！」
『(誰も助けても、突っ込んでもくれないのね…)』
この皆スルーな状況に
Aはもう笑うしかなかった
デント「今日は何処でデートする？」
『あはは…わ、私も特訓しに行こうかな…』
この後、サトシの特訓に付き合い
なんとか事なきを得たとか得なかったとか…
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作者名：ラム酒 | 作成日時：2022年9月26日 3時
