【pkmn】冠雪原の彼女と僕 3 【デント】 (ページ6)

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第九十三話　ご機嫌斜めページ6

A SIDE

『…』

無事にジムバッジを手に入れ
バトルを見終えたサトシとアイリスは
特訓のためバトルクラブへ

私とデントはポケモンを休ませるため
ポケモンセンターへ帰ってきたのだが…

デント「…」

デントのテンションが明らかに低い

しょぼくれていて、
いつものハキハキとした元気がない

…まぁ

心当たりがないわけではないけど

ジム戦が終わってデントが抱きついてきたのを
引き剥がして、怒ったせいだろう

だとしてもこんな露骨に拗ねなくても…

でも私が謝るのも違うよな

私、悪いことはしてないし…

でも謝るべきなのか…？

…わからない

【Aさん、お預かりした
ポケモンたちは元気になりましたよ】

『あっ…』

そうこうしていると
預けていた子たちの治療が終わったようだ

受付カウンターへ行き
ジョーイさんからモンスターボールを受け取った

『ありがとうございます』

ジョーイ「ルカリオとミロカロスなんて
イッシュ地方じゃ珍しいわね！何処から来たの？」

『ガラル地方から来ました』

ジョーイ「ガラル地方？！いいわねー！

私、ガラル地方の
ジムリーダーキバナさんの大ファンなのよー！」

『あぁ…人気ですよね』

どうやらジョーイさんは
あのキバナさんの熱狂的なファンらしい…

本当にあの人女受けが凄いな…

私はカブさんの方が好きだけど

ジョーイ「ガラルリーグには出たことあるの？」

『いえ…ガラルリーグに参加するには
推薦状を貰わないとジム戦すらできないので』

ジョーイ「あら！そうなの…」

『えぇ、だから私はこのイッシュ地方で
ジム巡りをしているんです

バッジを8個集めて、イッシュリーグに
出場できたら師匠から
推薦状を貰う約束をしてるんです！』

デント「ぇ…」

ジョーイ「まぁ！それは頑張らないとね！

応援しているわ！」

『ありがとうございます！』

ジョーイさんはにっこりと可愛らしく笑うと
私の目標を応援してくれた

やっぱり…こう言葉を口にされると嬉しいものだ

しかしすぐ後ろにはどんよりとした
デントが立ってこちらを見ているので

夢からすぐに現実に戻された気分になった

そうだよ、コイツをどうにかしないと…

『へ、部屋戻ろうか…』

デント「…うん」