夜の世界の殺し屋たち。 (ページ39)

今日:14 hit、昨日:14 hit、合計:168,957 hit

. ページ39

【樹】

四日後、何も問題なく当日がやってきた。

俺は今日、他の皆とは違う行動をするから家を出る時間も早い。

慎太郎「じゃあ、お互い頑張ろう。」

樹「うん。．．．.また後で。」

ジェシー「こっちのことは心配しないで、樹の納得がいくようにやってきな。」

樹「うん。じゃあ、」

皆から見送りをしてもらって、俺は家を出た。

予定通り、待ち合わせ場所で依頼主の上層部の組員の人と無事に会うことが出来てそのまま俺は車に乗り込んだ。

組員「お前は大役を担ってるんだから、しっかりやれよ。」

樹「ありがとうございます。」

そして、今回のターゲットの事務所にその人と一緒に入った。

隣にいる上層部の人はなかなかの人らしく、事務所にいた人全員が立ち上がって頭を下げていて。

組員「おい、よく聞け。今日はお前らに紹介したい奴がいる。お前らの組長の専属ドライバーとして今日から働いてもらうタナカジュリだ。」

樹「初めまして。今日からここで組長の専属ドライバーを務めさせていただく、田中樹です。」

すると、事務所の奥から組長である男．．．.つまり、俺のパパを殺した犯人が顔を出した。

組長「あぁっ、ご無沙汰してます。」

組員「それにしてもいい事務所じゃないか。これから頑張れよ。」

組長「はいっ、」

これからはないけどな、と俺は口には出さないが、鼻で笑った。

組長に俺のことをさっきと同じように上層部の人が紹介して、今日限りの俺の復讐が始まった。