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61話 ページ20

土方side




「ふ、副長ォォォォ!!!」



バタバタと廊下を走る音と共に山崎の声がした。


何事かと思ったが、現在俺はどっかの誰かさんによって潰された翠強党の後処理をしているのだ。


「…んで、万事屋。あそこまやでるか普通!!」


「ったく、うるせぇな。どっかの税金泥棒が動かねぇから俺が代わりに動いてやったんだろ?」


「動かねぇんじゃねえ!動く準備をしてたんだよ!」



どっかの誰かさん…すなわち万事屋。こいつは先日なんの前触れもなく犬猿の仲とでも言っていい俺たち真選組に顔を出したのだ。



何事か、と一時屯所は騒然となったが、舞い込んできたのは真面目な話だったから余計驚いた。



俺の前に姿を現したかと思えば、「翠強党のアジトは?」と今にも真選組を潰しそうな目で言った。なぜか、と理由を聞きたいところだが、聞いたところでこいつが答えるわけがないと分かっていた。



…それに、こいつがこんな目をして俺たちのところへ来るなんざ、Aが関わってることとしか考えられなかった。


それに翠強党が関わっているのなら尚更…。この間そいつらのことを調べるために潜入させたのは俺たちだから…。



この前のAの様子の可笑しさからなにかあったとは思ったが、万事屋が出動するほどの事だとは思わなかった。



そして、こいつは翠強党へ1人で乗り込みいとも簡単に全員を倒してしまった。しかも、翠強党リーダー羽山さえも…。羽山は翠強党メンバーの中でも1番重症を負っていた。



あの男が、Aに何かしたのはでないかと俺は素直に感じ取った。



「…Aの様子は?」


Aに何かあったかと聞けばきっと俺はこいつに殴られると思ったので、少し軽めな質問をする。



「…知らね」


何も言わねぇってんなら、こいつの中で何らかのケジメが着いたのだろう。


俺はそれ以上何も聞かなかった。






そして、山崎が部屋の襖を壊す勢いで開けた。






「副長!万事屋の旦那!Aさんがお見えになってます!!!」

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銀羅(プロフ) - 凛さん» 長い間、お待たせしました!何回も読んでくださり本当ありがとうございます!なに書こうか、考えがだんだんまとまり出した感じがしてるので、また頑張ります! (2020年11月20日 17時) (レス) id: a7867cf727 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新凄く嬉しいです。何度も何度も読み返してはずっとお待ちしておりました。先の展開とか、行き詰まるとやる気なくしますよね。けどこれからも更新お待ちしております、頑張ってください! (2020年11月20日 0時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 頑張ってください!続き読みたいです! (2020年3月26日 1時) (レス) id: e1da7af444 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とっても続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 8be7be3569 (このIDを非表示/違反報告)
銀羅(プロフ) - トマトさん» ありがとうございます!!更新頻度は遅くなると思いますがよろしくお願いします!! (2019年10月15日 0時) (レス) id: d2e8927ad9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀羅 x他1人 | 作成日時:2018年9月22日 21時

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