4作品目もよろしくお願いします!! ページ1
〜銀時side〜
「来ましたよ。」
新八の小さい掛け声でふと我に返ると、待ち構えた扉のドアノブが捻りゆっくりと開く。
「「「A/さん....」」」
声を揃えて立ち上がったと同時に、そこから顔を出したのは、
「げぇっ!!!」
神楽の心底嫌そうな声を浴びても余裕そうにはんっと鼻で笑う沖田くんだった。
「何でオメーが出てくるアルカ!!お呼びじゃねーんだヨ!!シッシッ!!!」
「っせーな、好きで出てくるわけねーだろ。調査審議の期間は問題を起こさせないために俺達が付くよう言われてんの。」
あからさまな神楽の嫌悪に動じない沖田くんが淡々と状況を説明すると、
奥からAが控えめに顔を出して微笑んだ。
「Aさん!と、土方さんも?!」
「おいおい、勘弁しろよー、何でこいつまでー」
「それはこっちのセリフだっつーの!!」
再びタメを張る俺達を仲裁するような声が飛んできた。
「皆、大丈夫だった?」
「え、何が?」
Aの質問に一瞬空気が固まった。
「え、誰かに捕まってたんじゃ、ないんですか?」
「そ、そうだけど、何でそれ知ってんだよ。」
「やっぱり!...逃げたんですか?何かされたりしませんでした?」
一気に不安でいっぱいになった瞳をガラスに近づけ眉を八の字にする。
あまりの突然さに少し言葉を詰まらせていると、勢いを失ったAが顔を俯かせて口を開いた。
「私のせいで、危ない目に遭わせて...どう謝ったらいいのか....ごめんなさい。私がわがまま言うから....」
その消え入りそうな小さい声に俺は再びカッとなる。
「おいA、そのわがままっての、止めろ。約束しただろーが。」
「そ、そうでした、ね、ごめんなさい。」
Aは呆気にとられながらもすぐに小さく笑って口を閉じた。
「それにしても何で僕らが軟禁された事知ってるんですか?」
新八の質問でハッとしたように目の色を変え、急に真剣な眼差しになった。
「それがね、聞いてほしいの。あの晩、狐の虐殺鬼が事件を起こした夜、警察の人達が私の牢に来る前に知らない男の人が現れたの、二人。」
Aの言葉に、両端で壁に寄りかかって各々話を聞き流していた沖田くんとマヨ野郎が反応した。
「え、ちょっと、何でそんな大事な話俺達にしてくれなかったんですか、土方さん知ってました?」
「いんや、俺も初耳だ。」
二人の反応に動揺したものの、Aは結局話すことにしたのか小さく深呼吸した。
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紅狼 - とても良い作品でした!!続きがめちゃ気になります!!更新頑張ってください!応援してます!!!!!! (1月8日 1時) (レス) @page50 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - ストーリーがすごく好きです!!続きが楽しみです。 (2023年3月30日 21時) (レス) id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ - 言葉が出ないくらいすごい作品でした!!!続き楽しみにしています! (2022年1月14日 17時) (レス) id: 5ed45ad072 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - この作品大好きです! (2021年2月5日 22時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
みっかぼーず(プロフ) - すごく面白かったです!!ストーリーが良く作り込まれていて尊敬します (2020年4月19日 0時) (レス) id: 90b29dc37c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年10月1日 3時