事の結末なんかは運にでも天にでも任せとけ ページ48
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(何騒いでるのこの人達....)
牢の中の私を一目見るなりわなわなとたじろぎ、狼狽して右往左往する男達。
逃げてないだの、鍵もかかってるだの、当たり前の事を口にしては私に幻でも見るような目を向ける。
すると次々と黒い服、真選組の男達も牢の前に集まり、その後ろから私の目の前に現れたのは、
「お、いたいた」
相変わらず平然とした目で見下ろす沖田くんと、
「おいおいマジかよ...」
タバコをくわえながら目を見開く土方さんだった。
「な、何ですか?何かあったんですか?」
「『狐の虐殺鬼』がまた事件起こしたんでィ。」
サラリと出た言葉に衝撃を受ける。
「本当!?ですか!?」
地獄から仏の顔を拝むような、安堵と希望を感じて胸を撫で下ろす。
「さっき天人が殺されてるっつー通報があってな、現場見る限り狐の虐殺鬼のやり口だったからよ、脱走したのかと確認しに来てみたんだがな...」
「鍵もしっかりかかってまさァ、脱走したとは見れねぇですね。」
「するとどうなりますか?」
立ち上がり、二人の目を見つめ返す。
「まあ、現場調査を続けることになるんで、アンタの死刑執行日は1週間くれェ延期になりますよ。」
沖田くんはそう言って、ふっと鼻で笑った。
こうなるとハナから分かっていたように自信ありげに。
_______________......
〜銀時side〜
「やぁっと...着いたァ...」
止まることなく走り続けたせいで虫の息になったものの、何とか今家の玄関を跨いだ。
「電気とテレビ付けっぱなしだ....人を攫うなら攫う前にちゃんと消さないと...」
もはや問題点がズレている新八の指摘を無視してカメラのある寝室へと向かう。
「えーっと、カメラカメラって....は?」
襖を開けると、そこには原型を失なってしまったガラクタもとい防犯カメラが散乱していた。
刹那に顔が青ざめる俺。
(アっアイツらかァァァ!!!抜かりねぇなちくちょう!!!どうしてくれんだよォォォ!!!)
(二人に何て言おう、俺合わせる顔がねぇよ!!!
神威達にまたも壊されてたなんて...言えねぇ!!!)
「何してるアルか、さっさと入れヨ銀ちゃん。」
神楽に急かされて恐る恐る振り向こうとした時、
「銀さん!!!」
突然の大声に反射的に振り返ると、テレビを指さす新八が口をあんぐりと開けて固まっていた。
テレビの画面に映るアナウンサーは、速報のニュースを一語一句丁寧に読み上げはじめた。
余命一週間は偶然か必然か→←これから暫く更新ノロくなります。けれど完結まで必ず書きます。
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のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...!初めまして!!お褒めのお言葉誠にありがとうございます!!更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜!!超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます!!(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです!帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます!!すごくすごく嬉しいです!!。゚(゚^ω^゚)゚。更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします!<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月28日 17時