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「「「A/さん!!」
三人が声を揃えて私の名前を呼び、周りの黒服の男達を押し退け、一斉に駆け寄ってきた。
「泣くんじゃねぇよ、俺達はお前がそんなことするやつじゃねぇって分かってる、
だから、
逃げるぞ。」
不器用に背中をさすりながら、銀さんはそっと耳打ちした。
背筋がぞくりとした。
でも、いくら私が犯人じゃなくても、
逃げるなんてこと、怖くてできない。
逃げてしまえば、犯人であることを認めるも同然の行為だ。
究極の選択肢に私はまた道を見失った気分で、声を漏らす。
「銀さん、私.....そんな事....出来ません...」
「大丈夫だ、俺達を信じろ。」
そんな優しさに縋るように、さっきとは違った涙が零れ落ちてきた。
「あるんですねィ?」
迫り来る沖田くん。
「....」
「お、おいバカ!!見せたらお前...」
銀さんの声を無視して、私は上着の裾をめくり上げた。
「....ちょいと旦那、見えねぇじゃねーですかィ。どいてくだせェ。」
銀さんは私を庇うようにして立ち上がっていた。
「ぎ、んさ....」
「おい腐れ天パ、どういうつもりか知らねぇが、その女はようやく腹括って傷を晒してんだろ。覚悟を無駄にしてやるな。」
遮るように口を開いたのは土方さんだった。
「うるせぇV字、コイツの傷は天人殺して付けたもんじゃねぇんだよ。」
「そーかい、
どけ。」
問答無用、もう抗う余地もない、そう確信した私は全てをうち明かすことに決めた。
「銀さん、私まだお礼のひとつも言えてませんでしたね。身寄りのない私を拾ってくれて、」
「私の事諦めずに、何度も手を差し出してくれて、」
「止めろ、」
「銀さん....今まで...本当に....っ」
嗚咽で言葉がつっかえる。
涙が何度も同じ軌跡を辿って頬を伝う。
また、言われるかな、
大人ぶって遠慮するなって、
でもね、
違うんだよ銀さん、
私は大人ぶっても、
遠慮なんかもしていない、
(......銀さんが...私に甘いんだよ.....)
貴方の優しさに私がどれだけ甘えてきたか、
今度はもう、迷惑かけたくない。
私は呼吸を整えると、ベッドから下りて、
立ったまま微動だにしない銀さんの背中に、
抱きついた。
「A...」
銀さんが予想外の出来事に油断した隙をついて、
二人の黒服男にその傷を見せつけると、
青年は相変わらずの口調で答えた。
「ご同行願いますぜィ。」
パトカーに乗った警察官に敬礼したらし返してくれたけど、真選組はどうかな→
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のと丸(プロフ) - ジャスタウェイさん» ジャ、ジャスタウェイさん...!初めまして!!お褒めのお言葉誠にありがとうございます!!更新頑張ります〜(●´▽`●) (2019年8月13日 20時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - とても面白いです。ぜひ更新頑張ってください。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» みぃさんこんにちは〜!!超特急で帰ってきてしまいましたね笑応援ありがとうございます!!(●´▽`●) (2019年8月9日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - こんにちはです!帰って来るの待ってました。これからも頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - シルバさん» コメントありがとうございます!!すごくすごく嬉しいです!!。゚(゚^ω^゚)゚。更新停止と宣っておきながら、結局更新再開することになってすみません(TT)節操なしの作者ですが、何卒宜しくお願いします!<(_ _*)> (2019年8月9日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月28日 17時