ドライブ帰り、家族を寝かせて眠眠打破飲みながら高速道路を運転する父は偉大なり ページ22
そうして私達は秀策さんのお言葉に甘えて、車に乗せてもらう事になった。
相変わらず座席は後ろの荷台らしいが。
木材が取り出され空っぽになった荷台に足を踏み入れる神楽ちゃんと新八くん。
銀さんは助手席に座り、運転席に座る茂吉さんがエンジンをかけた。
「そんじゃじーさん、ちょっくら人捜ししてくるわ。」
車の窓を下げて顔を出し、声をかける銀さん。
「あの依頼、引き受けてくれる馬鹿もいるもんだなァ......ありがとな、」
秀策さんはそれだけ言うと車から少し離れた。
「色々話聞かせてくれてありがとうございましたー！！」
徐々に遠ざかってゆく秀策さんに、荷台の私達は手を振って別れを告げた。
空は今や快晴、太陽は秋に近づく眩しい光を放つ。
時刻は午後３時といったところ。
私達を乗せたトラックは、
料亭伊豆屋で停車した。
無言で車を降りる私達。
てっきりかぶき町まで送ってもらえるのだと勘違いしていたのだ。
「.....料亭をパーキングエリアにする奴初めて見たな。おいお前ら、今のうちに厠行っとけ。」
ここで降ろされることを認めない銀さん。
「俺も、料亭をパーキングエリアと勘違いする奴初めて見やした。
俺ァまだやる事があるから、あんた達はここで降りてもらいますぜ。」
運転席に乗ったまま再びエンジンをかける茂吉さんを呆然と見る私達。
「ま、まぁ銀さん、ここまで乗せてもらえた事に感謝ですよ。ありがとうございました茂吉さん！」
新八くんが礼を言う頃には車のタイヤがゆっくりと回り始めていた。
「そんじゃ人捜し頑張って下せぇよー！」
そう言って彼を乗せたトラックは角を曲がり消えてしまった。
「さっさと消えやがったなアイツ！！文句は聞きたくねぇってか！！
.....ったく、しょうがねぇ、こっからは歩いて帰るぞ。」
諦めた様子で語る銀さん。
「銀ちゃん腹減ったアル。」
唐突に口を開いた神楽ちゃんは自分のお腹をさすり、真横にある料亭に入りたそうに銀さんを見る。
「タクシー代も払えねぇのに料亭で食えるわけねーだろ！
こっから二手に分かれて、妹捜しながら家に帰るぞ。飯は途中の店で食っとけ、お小遣いもらっただろ？神楽ァ」
まだお小遣いの事を引っぱってるよこの人、と新八くんが呟いた。
「そんじゃあ、くれぐれもサボるなよお前ら。」
銀さんのダルそうな声も相まって
「「お前がな！！」」
再び新八くんと神楽ちゃんの揃ったツッコミが響き渡った。
恋に落ちるということは、惚れる側と惚れられる側どちらのせいなのか→←大人になるということは、与える側になるということ
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のと丸(プロフ) - 餅みそさん» ありがとうございます！！更新頑張ります(●´▽`●) (2019年7月30日 12時) (
レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - こういう話し好きです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください (2019年7月29日 19時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - MIRAIさん» コメントありがとうございます！！読者様にワクワクできるよう話を練っているので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！！(´>ω<｀)これからまたどんどんストーリーが展開していくので、どうぞ最後まで楽しんでって下さい！！ (2019年7月26日 5時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
MIRAI - 先がわからなくってドキドキしながら読んでます！とっても面白いです。頑張ってください!! (2019年7月26日 3時) (レス) id: c6a480e818 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - 金持ちのボンボンになりたいさん» コメントありがとうございます！！ミステリー！そう言って下さるとは思いませんでした！(*^^*)これからもどうぞ楽しんでいって下さい！！ (2019年7月25日 14時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のと丸 | 作成日時：2019年7月18日 20時
