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腹が鳴る時は今から腹鳴らします、と事前報告でもしてほしいものだ ページ20

頭を少しだけもたげて、体の状態を見ると、
甚平は新しいものに着せ替えたのか、まっさらだった。

胸元から見える腹部には白い包帯ががっちりと巻き付けてられており、重症のように見える。

「話を戻しますよ。それで、あの晩何があったんです?」

仕切り直しに新八くんが論点へ戻す。



ええと、確か...

頭をひねらせて思い出すと、私はきっぱりと断言した。


「何も無かったんです。」




「「は?」」





私以外の全員が見事に声を揃えてあげた。


「何、記憶ないの。」

銀さんが尋ねる。

「あの、本当に誰もいなかったんですよ。誰もいないのに体から急に血が出てきて、それで....あれ、どうしたっけ。」

眉が自然と釣り上がる。

もう三日前のことだからか、記憶が曖昧になっていた。

「記憶が混沌としてるみたいね。もう少し休ませてあげましょう。
お医者様も目が覚めても最低1週間は安静に過ごせって仰ってたし。」

そう言って当事者の言葉を保留させる妙さん。








ぐきゅるる〜っ






お腹が鳴る音がした。

「あ、そう言えば...」




私は自然とお腹をさする。









「あー、腹減ったアルな。」



「「お前かよ!!!」」


一斉にツッコミが入った。



「おい神楽!!今のはお前の腹の虫が鳴る幕じゃなかっただろ!!少しは空気読めよ!!!」


怒鳴る銀さんにお腹をさする少女が、



「何言ってるアルか。腹の虫が空気読めるわけなんてねーアル。
鳴るもんは鳴るアル、しょうがねーダロ。」



火に油を注ぐような言葉を返して、銀さんの口角がひきつった。



「もー神楽ちゃんったら、さっきご飯食べたばっかりでしょう?
でもAちゃんの分作るから、そのついでに少し用意してあげるわよ。」


姐御肌な妙さんの言葉に、神楽ちゃんは何故か血相を変えて固まった。



「あ、アネゴぉ。やっぱりいらないって言ってるネ、腹の虫。」


「あら、腹の虫が鳴くのはお腹が空いた時だけよ。私の手料理が嫌だって時に鳴くものじゃないわ。」



なんだか妙さんから恐ろしいオーラが見える気がする。


笑みが怖い。




冷や汗を流す神楽ちゃんを庇うように銀さんも焦った様子で声をあげた。


「おいお妙!!そう言えばお前のゴリラが今日はどの下着盗もうかな〜とかって意気揚々と独り言言ってたぞ!!!」


「!!」



新八くんと神楽ちゃんが雷に打たれたような表情になる。









(ゴ、ゴリラ...?)


話を聞くだけじゃ私には理解出来なかった。

知ってたか?余裕って、お金で買えるんだぜ→←つーかサーベルタイガーって何



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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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