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つーかサーベルタイガーって何 ページ19

「えっと...まあ、少し痛みますけど、平気です。」


とりあえず質問に対して答えた。


茶色い瞳で茶色い髪をポニーテールにした、ごく普通な容姿で、なんだか心が落ち着いた。

薄紅色の着物を上品に着こなし、柔和な笑みを浮べる。

そしてその真面目そうな雰囲気は、何となく誰かを思わせる。


そう、例えば隣に座る新八くんみたいな...




「どうしたの、ボーッとして。あ、そう言えば私の顔は初めて見るものね。
私、志村妙と申します。ちなみにこの志村新八の実の姉です。妙さんっとかって好きに呼んでね。」

「私はAって言います。お世話をお掛けしてしまってすみません。」


寝たままの状態で挨拶を返すと、「いえいえ。」と微笑んだ彼女は、どうやら本当に新八くんのお姉さんだったらしい。

「Aー、お前三日も眠ってたアルよ。本当に大丈夫アルか?」

神楽ちゃんが心配そうな顔でこちらに視線を落とす。


「うん、何とか生きてるみたいだし...て、え?今何て言った?私三日も寝てたの?!」


軽く出てきたとんでもない情報に食いつくと、お妙さんが口を開いた。


「そうよ。気を失ってる間にお医者様に診てもらったんだけど、まるでサーベルタイガーに襲われたような酷い傷を負ってるって言われて...Aちゃん、何か心当たりある?」


(あるわけねーだろ!)


思わず心の中でツッコんでしまった。


「あ、姉上、何ですかサーベルタイガーに襲われたような酷い傷って、ピンポイント過ぎませんか。
てか何でサーベルタイガーなんですか。」


新八くんが私の心を代弁するかのような的確なツッコミを入れる。


「知るわけないでしょう、でも大型の動物の爪で引っ掻かれたような深い傷跡があるのは確かよ。」

すると今度は銀さんが呆れた様子で私に話しかけてきた。

「おいA。お前ー、風呂上がった後、玄関の鍵ちゃんと閉めなかっただろ。
いるんだよなー不用心な奴。そうやって物騒な世の中を甘く見てるからこうして痛い目に遭うんだよ。これ教訓な。」

「いや、鍵閉め忘れただけでサーベルタイガーに襲われる世の中ってどうなんですか。物騒どころの話じゃないですよ。」

銀さんの言葉を、ため息混じりに訂正する新八くん。


私は本当に夜になるとサーベルタイガーがうろつくのかと驚いてしまっていたから、

新八くんのツッコミがなかったらもれなく信じてたに違いない。




銀さんのただの冗談を本気にしてしまったのかと思うと、自分にイラッとした。

腹が鳴る時は今から腹鳴らします、と事前報告でもしてほしいものだ→←「男子うるさァァい!!!」と怒鳴る委員長の方がうるさかったりする



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のと丸(プロフ) - 雪華さん» わー!鋼錬の小説で、コメントして下さった方ですよね!ありがとうございます!(´∀`*)続編というか、新作ですが;; (2019年7月15日 9時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年7月15日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - みぃさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!ご感想とても嬉しく、励みになります!。°(°´∀`°)°。銀魂の小説は初めてなので至らないところがあるかもしれませんが、今後とも楽しんで下さい(´▽`*) (2019年7月13日 16時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めましてです!とても面白いです!この作品が大好きです。更新頑張ってください! (2019年7月13日 16時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月10日 22時

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