世間知らず、ハンター試験を受ける【H×H】

犬 ページ7

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「あ、ゴン達だ」



キルアのそんな声に『どこ？』とレオリオからその子の目の先に視線を移す





『…本当だ』



その先には確かにゴン君とクラピカがいて、こちらに気づいたらしく「おーい！」とゴン君





『ゴン君！クラピカ！』



駆け寄ってきた二人に声をかければ「二人もゴールしていたんだな」とクラピカがほっと息を吐き

ひとまず、皆で一次試験を通過できて良かった。と私も胸を撫で下ろした




・




『…ところで、二人はどうやってここまで来たの？私達が到着してから随分経つし、誰かを追いかけてきたわけじゃないんでしょ？』



遠くの方で戯れているキルアとゴン君を見ながら、隣に腰掛けたクラピカに尋ねる



「レオリオの香水の匂いを辿って来たんだ」

『香水の匂いを…？』



「もちろん、私じゃなくゴンがだが」と小さく笑う端正な顔に『ゴン君って犬なの？』と苦笑いを返すと




『………確かに香水の匂いはするけど…』



横で伸びているレオリオの匂いを確かめ、無邪気に釣竿を握りしめるその子に『どおりでキルアと対等に接せるわけだ…』と感嘆の溜息をついた




『…そういえばさっき__』
「、いてて…」


『あ、レオリオ。気がついた？』



話題を変えようと発した言葉を遮ったのは、目覚めたらしいレオリオの声



「あぁ…っ、てて…何でオレこんな怪我してんだ…？」

『え、覚えてないの？』


「覚えてねえっつーか、どうも記憶がハッキリしなくってよ」



『…』



レオリオの返事に どうする？とアイコンタクトを送ると

言わなくて良い と無言でその首が横に振られて



…どうやってはぐらかそうかな、と考えていれば




「__皆さん、お疲れ様でした」



と、聞こえてきたサトツさんの声


サトツさん、ナイスタイミングです

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